こんにちは。

コーチングプラットフォーム認定コーチの杉嶋奈津子(松本亜樹子)です。

今日は、前回に引き続き、ストレングス・ファインダー®(クリフトン・ストレングス®)のお話をしたいと思います。

ストレングス・ファインダー®とは、「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本を買ってそれについているアクセスコードを使いウェブでテストを受けると、自分の強み(のモト)が、強いほうから順番に、5つわかるというもの。これは「トップ5」と呼ばれていたりします。

このトップ5は、実は強みではなく、「自分の思考・感情・行動の傾向性」なのです。つまり、「クセ」です。

ちなみに私のストレングス・ファインダー®のトップ5は

1.競争性® 2.収集心® 3.目標志向® 4.達成欲® 5.コミュニケーション® です。

この「競争性®」「収集心®」などを「資質」と呼びます。

資質がわかっている場合とわかっていない場合とでは、コミュニケーションが全く違ってきます。コミュニケーションには、内側(自分と)のコミュニケーションと外側(他者と)のコミュニケーションがありますが、そのどちらにも深くかかわってくるのです。

ここでは外側のコミュニケーションの一例をご紹介しますね。

以前、同じプロジェクトチームにAさんという方がいました。Aさんは、とても細やかな気配りができて、周囲の人との関係性を築くのも上手な方です。でも自分が前に出るようなことはほとんどしない、いわゆる縁の下の力持ちタイプの方でした。

このAさんと私は、どうしてもあわないところがありました。それはスピードと精密さです。例えばプレゼン資料を作成し、それをチームメンバーにチェックしてもらう。ほとんどのメンバーからは「まぁいいと思う」という返答がくるのですが、Aさんからは非常に細かいチェックが入るのです。

「もし~~~が無くなった場合は、これはどうなるんですか?」「このプランだと、○○○の際には行き詰ることにならないでしょうか」「もし~~~のチェックがずれてしまった場合は、こちらの○○○が機能しないことになるんじゃないでしょうか」などと、実に細かい指摘を入れてこられます。しかも、チェック期限ぎりぎりに。

「ざっくりこんな感じで大丈夫じゃない?」と考えて、とにかく早く前に進めたい、早く終わらせたい、と思う私からすると、Aさんは手ごわいストッパーにも思えて、正直「えーーー・・・」と思うこともしばしば。

しかし、何がすごいって、Aさんの指摘は、すべてごもっともなんです。なので、それで命拾いしたこと数知れず。そういうこともわかっているから、指摘をもらったら、時間がかかっても、それを直す。そして、「これでもう大丈夫」という状態にすることができて、ホッとする、ということが続いていました。

そんなある日、メンバー全員がテストを受け、ストレングス・ファインダー®のトップ5の資質を出すことになりました。みんなそれぞれ自分の結果やほかの人の結果を見たり、比べたりして、ワイワイ盛り上がっている中、私がとても気になっていたAさんの資質を見てみると・・・

その結果は、「慎重さ®」、「回復志向®」、「分析思考®」、「戦略性®」、「内省®」でした! それぞれの資質の特徴を見てみると、超・ナットクの嵐!!!

ストレングス・ファインダー®ってすごい! もっと学びたい!

そう、この時の経験も、私が後にギャラップ社のストレングス・コーチの資格を取得した理由の一つです。

その後、私はAさんに対するコミュニケーションの取り方が変わりました。「私の抜け漏れを見つけてくれるありがたい存在」である、ということを、再認識したのです。そして、時間をかけてチェックしてもらえるよう、少しゆとりを持ったスケジュールでチェックをお願いすることにしました。そうしたら、本当に小さなことにも気が付いてくれて、とても助かります!

私とAさんは、お互いの持っていない特徴を補い合える最強タッグになりました。

ストレングス・ファインダー®は、このように、他者とのコミュニケーションにも影響してきます。上手に使うとスムーズなコミュニケーションを取ることができるようになりますので、もし資質を出しているという方は、ぜひ試してみてください。

コーチングプラットフォームのファウンデーションベースドコーチング講座では、このストレングス・ファインダー®もプログラムの一つとして扱います。講座にご興味をお持ちくださった方は、ぜひHPで最新情報をチェックしてみてくださいね。