コーチングプラットフォーム認定コーチの横山 麻己子(よこやま まきこ)です。

コーチングのスキルの一つに【承認】があります。

承認は英語で言うとAcknowledgement(アクノレッジメント)
Acknowledgement(アクノレッジメント)「その人がそこにいることを認める」という意味があります。

そしてコーチングにおける承認には、次の3つがあります。

・存在承認
・変化(行動)承認
・結果承認

私はこの中で存在承認がとても大切で、存在承認という土台の上に、変化承認と結果承認があると思います。
小さなお子さんや赤ちゃんは抱きしめてあげるだけで、 その存在を認められたと感じると思います。でも大人はそういうわけにはいきませんよね。だから、言葉で伝えることが大事なんです。
そして、言われるとめちゃくちゃ嬉しいものです。

先日、私が私の存在を認めてもらったと感じられた出来事がありました。それは娘と電話をしていたときのことです。
初めはたわいもない話しだったのですが、そのうち話しは上司への不満になり、彼女の発する声は怒りモードマックス!!

いつもなら、そんな話になれば アドバイスしたりして余計なことを言って、かえって娘を怒らせ怒りを助長させててしまうのですが、なぜかその日は

「何も言わず 話を聴いて」

という娘からの心の声のメッセージが聞こえてきたような感じがして、相づちくらいは言っていたと思いますが、
私は娘の話を最後まで何も言わず聴くことにしました。ひとしきり話して、段々と娘の声のトーンが落ち着いてきました。

そして最後に

「聴いてくれてありがとう」

と言って 電話を切ったんです。その言葉を聞いて、私は何か胸が熱くなりました。
娘は家を出ていて いつもそばにいるわけではないからこそ

その ありがとう という言葉に、私は私の存在を認めてもらったと感じたんです。
たかが ありがとう されど ありがとうです。

・お礼を言う
・挨拶を交わす
・相手の方を向いて話す。

あなたがそこにいることを 私は気づいていると言うことを言葉で伝える。
それは、親子でも 夫婦でも 職場でも 人と人が関わる全てのところで大切なことです。

自分の存在を認められていると感じたら 嬉しいし 安心感も生まれる。そしてそこには、お互いの信頼関係が築けていると思います。