コーチングプラットフォーム認定コーチの山田勇造です。

ジョハリの窓

「ジョハリの窓」というものをご存じでしょうか?
自分から見た「自分」と他人から見た「自分」を、それぞれ「知っている」「知らない」で四象限に分けて、それぞれを「窓」と呼んでいる心理学モデルの一つです。 ジョハリなんて、何とも不思議な名前ですが、これを発表した、心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムの名前を組み合わせて、ジョ+ハリ=「ジョハリ」と呼ばれるようになっています。

「自分の事は自分が一番良く知っている。自分が自分を知らないなんてそもそもあり得ない!」
と感じる方も多いのでは無いでしょうか?
はい、かくいう私も昔はそう思っていました。

「〇〇さんって優しいひとですね。」
「△△さんって意外とせっかちですね・・・」

意図しない事を言われた時、皆さんはどう感じるでしょう?

「え? そんな事無いですよ!(お世辞なんて止めてくれ・・・)」
「ちょっと急いでいただけですよっ!(人の気持ちもわからないで・・・)」

もっと言うと、「癖」ってありますよね。
無意識で爪を噛んじゃう、貧乏ゆすりしちゃう、藪睨みしちゃう、ペンで遊んでしまう・・・ 無意識で出ている癖は、人に指摘されないと、気づきません。これも同じです。

自分では気づけない「自分」

自分の当たり前は、当たり前すぎて自分では気づきません。
自分では普通に接してるつもりでも、実は他人にはとても優しく感じられたり、普通にやっているつもりでも、実はとってもせっかちだったり・・・

無意識で出ている行動は、ポジティブな物と、ネガティブな物が含まれていますが、往々にして自分にはわかっていないものです。

他人から、指摘、フィードバックを受けることにより、今まで気づかなかった自分に気付けるものです。気づくという事は意識する事、意識すると「言語化」出来て、その行動を自分でコントロール出来るようになります。すると・・・それは既に「知らない自分」では無く「知っている自分」であり、ジョハリの窓では OPEN(開放の窓)の領域になります。 知らない「自分」が減れば減るほど、開放の窓が大きくなって来るんですね。

因みに・・・自分では知っているけれど隠しているのは「秘密の窓」になります。コンプレックスとかがこちらに入りますね。

私・・・自分が”キライ”でした

以前は自分が”キライ”でした。性格も、行動の仕方も、声も嫌い・・・ だから、褒められたり、ポジティブなフィードバックをもらっても、いつも「そんな事無いですよ」と言ってました。日本人的”謙遜の美徳”みたいなものもあったかもしれません。自分の可能性(時に良くない点)に目をつぶって、頑なに「盲点の窓」を守り続けていたのです。ここには自分の「強み」も隠れていたので、今振り返ると、なんと勿体ない〇十年を過ごしてきたなぁ、と思えます。

自分が知らない自分に気づけたきっかけは、コーチングとの出会いでした。自己肯定感の低い自分でしたから、コーチングにも懐疑的で、「自分の知らない自分って何だ?」と思ってました。 しかし、学びの中で、同じようなフィードバックをいくつも貰ってくると、「これが自分?」と思えるようになって来ました。 利害関係がある会社等の組織内では、なかなか感じることの出来ないものでした。

自分が知らない「自分」に気付いて、自身の可能性とコミュニケーションの枠を広げてみませんか? コーチングプラットフォームの学びの場はきっとKikkakeの場になると思います。