こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの木村和宏です。

今回も、前回に引き続きストレングスファインダー®️を話題に取り上げたいと思います。

前回は、ストレングスファインダー®️によってある人の理解が進み、その人に対する自分のイライラが解消しただけでなく、興味が高まった話をしましたが、今回は、仲間のコーチとの会話によって自分の上位資質で効果的にある自分の下位の資質を補っているということに気づいたお話をします。



今年の夏の甲子園、高校野球で仙台育英高校が優勝し、真紅の大優勝旗が白河の関を始めて越えたことは記憶に新しいですね。

そして、その甲子園での決勝戦の後の、仙台育英高校の監督の談話が日本全国で、感動を呼びました。

「(前略)僕たち大人が過ごしてきた高校生活とはまったく違うんですね。青春ってすごく密なので、でもそういうことは全部ダメだダメだと言われて、活動しててもどこかでストップがかかって(後略)」

今回のお話は、それに関連するお話です。

実を言うと、自分はかなり涙もろい方だと思っています。

実際、映画やドラマを見たり、ニュースを見たりして結構、泣いています。

そんな、涙もろさについて、あるコーチ仲間と話していた時の会話。

自分:「結構、僕は涙腺が緩いんだよね。仙台育英が甲子園で優勝した時、監督の談話聞いて涙出てきたわ」

相手:「”共感性”あったっけ?」

自分:「自慢じゃないけど29位(笑)」

相手:「何が働いてそうなるのかな?私はすぐ泣く。」

自分:「”原点思考”と”自我”かな』

相手:「へえ、興味深いわぁ」

自分:「その人の感情に共感するというよりも、その人が歩んできた道に対して共感して涙が出てくる。」

相手:「自分と重ね合わせるの?」

自分:「それはだいぶあるかも。”青春てすごく密なので”これで泣いた」

少し解説すると、”共感性”とはストレングスファインダーの資質の名前の1つで、いわゆる感情のスポンジ。相手や周囲の感情を自分のことのように感じ取る才能で、映画やドラマで登場人物の感情を自分のことのように捉えて涙することが多いと言われています。しかし、僕の場合、34個中29番目ということで、相当下位。自分の場合、ほとんど”共感性”の資質が表に出てくることはないと思っています。そして、この共感性、人の感情が自然とわかるなんてなんと羨ましい、自分としては憧れる資質でもあります。因みに、そのコーチ仲間の方は、”共感性”を上位資質に持たれています。

また、下位の資質は、それを上げようと頑張っても効果は薄く、自分の上位資質で補う、それを上位に持っている人の力を借りるなどといったようなことが大切です。

一方で、”原点思考”は物事の経緯や過去の経緯に自然と目を向けたくなる才能で、”自我”は、自分自身を大切にすることでエネルギーが上がる才能です。いずれも、自分が上位に持つ資質です。

自分の高校時代と重ね合わせて、ああいうことができなかったのか、それは辛いよな、と思うと、涙が出てきたんですね。


そう言えば、以前、映画館で号泣したことがあります。

皆さんは、5〜6年ほど前に上映されていた「ハドソン川の奇跡」という映画をご存知でしょうか?

トム・ハンクス(僕の好きな俳優の一人です)主演の映画で、ニューヨーク初の旅客機が、離陸後、エンジントラブルでハドソン川に緊急不時着して、乗客乗員全員が助かったという実話を元にした映画です。

映画では、トム・ハンクス演じる機長が乗員乗客の生命を危うくした、と事故後の調査委員会で訴追される物語を主題としてしています。

事故後のコンピューターによるシミュレーションでは、何度シミュレーションしても空港に引き返すのが最善策という結果が出されていて、ハドソン川に不時着するという機長の判断は、自分の操縦技術を試したいための冒険だったのでは、というように訴追されています。

そして、委員会からの何回めかの召喚の時、機長が思い出したようにつぶやきます。

 ”Human factor…”

すぐに戻るか、別な方向を探るか、迷っていた時間が30秒ほどあったということで、今度は、この30秒を追加してコンピューターでシミュレーションをしたら・・・

結果は、飛行機はビルに衝突、でした。

そしてもう一度つぶやきます。

 ”Human factor…”

この時、僕の目から涙が溢れ出てきて、まさに映画館の中で号泣していました。

何に号泣したのか・・・

以前、システム開発部門で、マネージャーをしていた時、時々、夜間作業で、現行のシステムから新システムへの切り替え作業の責任者をしていました。作業は事前に手順書を作って手順通りに進めますが、時には、想定していたことと異なることが発生したりします。そうした場合に、現場の作業者から連絡をもらい、想定外の事象の原因を調べて問題を解決して先に進めるか、作業を中止して、元に戻すかの判断をしていました。

どちらの選択をするにしても、結構痺れるもので、判断は緊張あふれるものでした。

人の生命を預かる機長と重さは違いますが、その時の自分とこの機長が被ったのですね。

 ”Human factor…”

機長のその一言で当時の記憶が走馬灯のように蘇り、「あー、その迷い、わかるわー」と思って、涙が溢れてきたのでした。

そして、先ほどお話ししたコーチ仲間との対話の時、仙台育英の監督の談話での涙と、ハドソン川の奇跡での涙とは同質のものだったのだなと気づきました。

その後、このコーチ仲間から出た次の言葉も自分にとって大きな気づきを与えて下さった言葉でした。

「その人の歩んできた道に共感するって素敵だね」

あ、そうか、このような共感の仕方もあるのだな、ひょっとして、これで自分の下位の”共感性”を補っているのかもしれない、と感じたのです。

それは、自分が欲しいと思っていた”共感性”。それを”原点思考”と”自我”の資質がそれを補っているのだなと気づいた瞬間でもありました。

おそらく自分一人ではなかな気づくことができなかったでしょう。それをこのコーチとの会話で気づくことができたのです。素晴らしい時間でした。


コーチングプラットフォームで、共に学び、共にアシスタントとして活動することで、素晴らしい出会いと繋がりが得られているなと感じています。

それは、講座の外でも、コーチ仲間としてさまざまな繋がりが生まれ、そこで多くの気づきを得ることができます。
そのような素晴らしい出会いの場でもあります。

コーチングプラットフォームで素晴らしい仲間との出会いを作っていきませんか?