こんにちは。
コーチングプラットフォーム認定コーチの木村 和宏(きむら かずひろ)です。
コーチングを学ぼうと思ったきっかけは、当時勤務していたIT系企業でプロジェクトマネージャーの育成に携わっていた時、「ストレングス・ファインダー®️(クリフトン・ストレングス®️)を活用してみたい」、という当時の部下の提案でこの診断プログラムの存在を知り、ストレングス・ファインダー®️について学び始めたことが出発点でした。
そして、これを学び始めてプロジェクトマネージャーの育成にどうやって使っていこうかと考えた時、
「ストレングスファインダー®️を効果的に使うには、これを教えるだけでは難しいかもしれない。人それぞれが自分の強みを活かしていくには、自分でその活かし方を発見していかないと無理じゃないかなぁ。そのためにはコーチングのスキルが必要かもしれないな。」
と思ったことがきっかけでした。
そんな自分が、コーチングプラットフォームでコーチングを学ぶことで変わったな、と思うことをお話ししたいと思います。
コーチングを学び始めて自分が変わったと思うことの中の一つに、「聴く」ということがあります。
コーチングを学び初めて1年程経った頃、コーチングプラットフォームにお願いして、当時の勤務先の所属組織でコーチングの企業研修を実施した時のことです。
その時の講座のカリキュラムの中で、5分間のコーチング練習セッションがありました。そのセッションの振り返りの時に、自分がコーチ役を行った時にクライアントをやってくれた部下(当時)が、にこにこ笑いながら、こんなことを伝えてきました。
「今度、木村さんのコーチングを受けてみたい。だって、今まで、こんなに木村さんに話を聴いてもらったことはなかったから。」
嬉しい反面、ものすごく赤面しました。たった5分、話を聴いただけのなのに、これだけのことを感じるということは、今まで、どんな態度で接していたのだろう、と。
振り返ってみると、それ以前のその部下との会話は、いつも、その部下が話している時に私が途中で話を遮ったり、黙って考えている時に、あれこれ、自分の考えを伝えたり、といったことばかりだったように思います。(他の部下との会話も、多くはそうでした。)
改めて、自分の対話スタイルを反省するとともに、聴く(傾聴する)ことの大切さを感じた瞬間でした。
そして、コーチングを学んできてよかったな、と思った瞬間でもありました。
思えば、この聴くということを強く意識するようになったのは、ファウンデーションベースドコーチングの講座のなかで、アシスタントコーチから受けたフィードバックがきっかけでした。
それは、初日の講座の中で行った最初の10分間の練習コーチングセッションの時に受けたフィードバックでした。
その練習セッションで、自分なりには、そこそこ話を聴けたな、と思っていた時のことです。
その時に、オブザーブしていたアシスタントコーチから受けたフィードバックが、
「今のは、私には”取調室”みたいに感じた。」
でした。そして、
「クライアントが黙って考えている時に、”今のは、〇〇ということですか?”とか、”〇〇とおっしゃっていましたね”とか質問していた。沈黙して相手が考えているのに、それを邪魔していたように私には見えた。」
ということでした。
「おお、そうなのか」
実は、自分でも、そのことには全く気がついておらず、フィードバックを受けて初めて気がつきました。無意識でやっていたのですね。
そして、沈黙は、相手が考えている時間だからその時間を大切に扱うということを初めて知りました。
「聴く」ということ、「相手の考えている時間を大切にする」ということを強く意識するようになったのは、これがきっかけだったように思います。
4年経った今でも鮮明に覚えている講座初日のセンセーショナルな体験でした。