こんにちは。

コーチングプラットフォーム認定コーチの杉嶋奈津子(松本亜樹子)です。

私はコーチングを学んで、目からウロコが落ちたことが数えきれないぐらいあるのですが、その中から今日はストレングス・ファインダー®(クリフトン・ストレングス®)のお話をしたいと思います。

ストレングス・ファインダー®とは、「さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本を買ってそれについているアクセスコードを使いウェブでテストを受けると、自分の強み(のモト)が5つわかるというもの。これをトップ5という言い方をしたりします。

このトップ5は、実は強みではなく、「自分の思考・感情・行動の傾向性」なのです。つまり、「クセ」なんですね。

ちなみに私のストレングス・ファインダー®のトップ5は

1.競争性® 2.収集心® 3.目標志向® 4.達成欲® 5.コミュニケーション® です。

この「競争性」などを「資質」と呼びます。

このトップ5の資質は、それぞれたくさんのクセを持っているのですが、いかんせんそれは自分にとってはあまりにも当たり前すぎて、気が付かないことがほとんどです。

たとえば私の4番目の「達成欲」は、「たくさんやりとげたい」というくせを持っています。なので、私はTo Do Listを、マンスリー、ウィークリー、デイリー、と3種類作り、終わったものを次から次にチェックをつけて消していきます。この消し込んでいくことがとても好きなんですね。
また、休憩するよりも物事を終わらせる方が優先なので、仕事をしている時でも「終わる」まで止まりません。研修に登壇している際に、ちょっと時間が押しているときなど、休憩を後ろ倒しにしてどんどん進めていき、ついに受講者の方に「あ、あの・・・ そろそろ休憩は・・・」と言われたことも、何度もありました(汗)。
以前は「区切りのいいところまで終わったほうが、皆気持ちがいいに違いない」と思っていたのですが、それは自分だけの傾向性なのだ、と、このストレングス・ファインダー®を受けるまで、全く気が付かなかったのです。今思い出しても皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいで、汗が出てきます。

さて、このストレングス・ファインダー®がコーチングとどのような関係があるかということをお話しします。

コーチングの三原則といわれているものに、On going(現在進行形)、Interactive(双方向性)、Taylor made(個別対応)があります。

ストレングス・ファインダー®は、この中の「個別対応」にピッタリのツールなのです。

人は一人一人違います。それは、多くの方がそう思っているし、頭では十分わかっていることだと思うのです。でも実際には、前述の私のように「みんなもこっちのほうがいいよね」「みんなもこうしたいよね」と、知らず知らずのうちに思い込んでいることがあったりする。

人は基本的に肯定的意図をもって行動するものだと私は思っています。だから、本人からすると「みんなのために」と思っての言動が、実は相手にとって「迷惑」だったりする。研修で「みんなもっとノンストップのほうがいいよね」と思いこみ休憩を入れない講師(私)が、まさにそれ。(ほんとに恐ろしい…汗)

これ、コーチングにもそのまま当てはまらないでしょうか。

たとえば、クライアントとコーチの資質が全く違う場合、コーチが良かれと思って行なっているアプローチが、実はクライアントにはピンとこないかもしれない。

スピード感が違っていたり、見たい方向性が違っていたり、考えやすい質問のアプローチが違っていたり、そんなことも、本当によくあります。

だからこそ、相手(クライアント)のためのアプローチがしたかったら、相手をよく理解する必要がある。自己理解・他者理解のためのツールとして、私はこのストレングス・ファインダー®をよく使っています。

私にとって、ファウンデーションベースドコーチングには欠かせないツールとなっています。