はじめまして。コーチングプラットフォーム認定コーチ木ノ下めぐみです。
今回のブログでは、コーチングがなかなか上達しなかった私の転機となった、10年目の衝撃的な気づきをご紹介します。
コーチングとの出逢い
私は今、保健師の仕事が大好きです。しかし、以前は対人関係がとても苦手で、仕事だからやるけれど、あまり好きではないお仕事でした。そんな私は、保健師の仕事への必要性を感じて、2008年にコーチングを学び始めました。
当初、コーチングの講座を受けても、チンプンカンプン。
構造のある会話?ゴールに向かって同じ絵を描く?
講座で聞いたことは、日本語としては分かるのですが、イメージも、実践もできない状態でした。練習では、次の質問が思い浮かばず、10分のセッション終了時間まで会話が持たないこともありました。もしくは「わぁ!それすごく分かります~。」「すごいですね~!」という共感と承認の受け答えで終始していました。
それから約10年後の2017年。決意新たに受講した「コーチングプラットフォーム」の講座。私のコーチング人生で、一番の大きな転機と言える、学び始めて10年目の衝撃的な出来事がありました。
セッション練習での大失敗
講座の中で、10分のコーチングセッション練習がありました。
コーチ役、クライアント役、評価者であるオブザーバーの3人組で、交代しながらセッション練習を行います。他にもたくさんの受講生が練習をしていた教室の中は、ざわざわしていて、クライアントさんのお話が聞こえづらい状態でした。
その当時の私は、「もう少し大きな声で話してください。」とアサーティブに伝えることができませんでしたので、これはこれでコーチとしても、いや、人としても、自己基盤がまだ整っていないのですが、ちょっとそれは脇に置いて続きを読んでください。
セッション中、内容が十分聞き取れず、「どうしよう、どうしよう」という焦りに支配されるのを、なんとか落ち着かせ、聞こえてくる途切れ途切れの言葉の合間に、壁に貼ってある「コーチングの質問」をそのまま投げかけて話を聞き、その時間を終えました。
「あぁ、ただでさえ下手なコーチング。今日は話の内容すら分からなかった。目も当てられない。もう帰りたい。」
衝撃的なフィードバック
「もう帰りたい」と思って迎えたセッションを振り返る時間。
そこで言われたのは、「すごくよかった!」というクライアントさんと、オブザーバーからの好評化。
「へ????」
もう頭の中は「?」マークだらけです。
実は聞こえていなかったので、壁に貼ってある「コーチングの質問」を見ながら、ただ質問をしただけということや、言い訳などを伝えて終了。
その後の講座の全体シェアで、自分に起きた出来事について、発表を行いました。内容を聞けず、クライアントさんと同じ気持ちになれなかったことが、すごく不消化であるということも伝えました。
そこで講師からいただいたフィードバックは
「木ノ下さんにとって、
話を聴くって共感するってことなんやね~。」
「え?」
講師の言葉に、また「?」です。
「その言い方は、他の人にとって『話を聴くことは共感すること』ではないってことでしょうか???」
私の頭の中は「えぇー!!?」です。
私はそれまで、クライアントさんの話を聴いて「すごく分かります~。」と、共感して、感情を味わうことをあたり前にしていました。何なら、先取りして感情を味わって、「なぜあなたがもう泣くんですか?」とクライアントさんから言われるほど、秒速で涙を流すことも日常茶飯事。
自分では、「共感している」という意識もないまま、感情にどっぷりつかっていましたので、そこからコーチングを意識した質問をするなどという発想は、全く生まれていませんでした。
私にとって「話を聴く」ということは、相手と同じように、もしくは、更に奥深く感情を味わって、「共感する」ということでした。何の疑いもなく、何十年もやってきていた私のあたり前。
学び始めて10年目にしてようやく分かった「自分のあたり前は他の人とは違う」という事実。
この出来事から、「コーチング」というものをようやく自分なりに腑に落とせ、自分の資質である共感性を自分で上手く扱って話を聴くという感覚が生まれた忘れられない出来事になりました。そして、コーチングが以前よりも上達し、保健師としてもコーチとしても大好きな「話を聴く」というお仕事ができています。
私の長年のあたり前は「話を聴くことは共感すること」でした。
皆さんにとっての話を聴く時のあたり前ってどんなものですか?
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。今回の内容が皆さんがコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです。
自分らしい豊かな人生を過ごせるようになってくるファウンデーション(自己基盤)、そしてコーチンングを学ぶ手段として、コーチングプラットフォームのファウンデーションベースドコーチングの講座で学ぶこと、とってもおススメです。
講座は講師が全体に向けてレクチャーし、全体での学びを深める時間と、小グループに分かれて双方向での活発な意見交換を行い、学びを深める時間があります。
その際に各グループに1人以上のアシスタントが参加することで、質の高い学びを提供しています。
ぜひ、一緒に学びましょう!