こんにちは、コーチングプラットフォーム認定コーチの瀬渡裕希美(せわたりゆきみ)です。

みなさんは「家族と向き合う」ときいて、何を思い浮かべたり、どんな気持ちになりますか。

私はなんとなく「家族」と聞くと、いつもそこに居て当たり前の存在で、面と向かって感謝の言葉を伝えるのは、照れくささもあってあまり直視したくない関係のように感じています。

今回はもうすぐ一人暮らしを始める娘と向き合うことを考えることで、私が感じたことを言語化してみたいと思います。


今回の娘の一人暮らしは8か月の期間限定ではありますが日本でのインターンシップです。初めて親元を離れ一人で生活をするのが、いきなり日本です。

カナダ生まれ、カナダ育ちの娘としては、自分のアイデンティティーを確認したり、自立心、自律心共に促される良い機会になるのではないかと親としては少しの不安と大きな期待があります。

そして、私自身はこれを機会に出発までに母親として何ができるだろうと、ずっと考えていましたが結局、何も行動に移せておらず、

私がやってあげたいこと、やっておいた方が良いと思うこと、娘が必要としていること、やって欲しいと思っていることが、グルグル回っていてるだけで、結局、出発の2週間前まで時間だけが過ぎて行ってしまいました。


一緒にご飯を作ったり、一人暮らし用のレシピを残したり、日本での生活の事を話したり、日本滞在中の旅行を計画したりと考えていましたが、実際、娘はテスト勉強で忙しく一緒に過ごす時間も少なく、なんとなく今までと同じ生活を送っている中で、これでいいのかなと感じて焦りを感じていました。

そして気づいたのが、私はこの20年間娘と真剣に向き合っていただろうか、という疑問と、後ろめたさのような気持ちが、これでいいのかなと感じている理由だったということです。

娘が子どもの頃、仕事の忙しさにかまけて、娘の気持ちに耳を傾けていただろうか。



今になって思い出されるのは、娘がぐずったり、話しかけても「ちょっと、待って」が口癖で、すぐに話を聴いてあげなかった。


成長して、親からあれこれ言われるのがうっとうしく感じる年頃には、私はあまりうるさく言うことはなかったのですが、

それはただ自分が放任主義の両親の元で育ち、私自身が親にとやかく言われることが好きではなかったから、娘も同じだと思いこんでいたかもしれないし、

手がかからなくなったことを良いことに、自分を優先させて敢えて家族に向き合うことを避けていたのは私だったのではないかと思えてきました。


「家族に向き合う」という言葉もコーチングでファウンデーションを学んでから、向き合うとは?


と考えるようになり、自分なりの向き合い方や家族のあり方を模索していますが、これがすごく難しくて、もどかしい。


自分の事であれば、自分で対応ができたり、他人の事であれば少なからず最善の対応を心掛けるのでしょうが、やっぱり家族には甘えがあるんですね。


私が考えているやってあげたいことは、本当に相手の為になるのだろうか?


自分の気持ちの押し付けになるのではないか?


相手が望んでいることなのか? 相手はどうして欲しいのだろう?

でも、どうして欲しいのか分かったところで、それが自分がやってあげたいと思うことと違った時に、どうするのだろう?


などと、冒頭にも書いたグルグルがここ1か月ほど回っているだけですが、どこかで、何もしなくても、言わなくても分かってもらっているという自分勝手な解釈の甘え。


そして、気づいたのは相手が望むことを自分ができない、または、やりたくない時のことを先回りして考えて、予防線をひいているから敢えて触れないように蓋をして気づいていないふりをしていたのだということです。

今まで、こんなふうに考えたことはなかったのですが、ファウンデーションを学び「家族と向き合う」ということの意味が少しわかったような気がします。


この文章が投稿される頃、娘はもう家にはいないので、これは娘から私への宿題として、残された課題なのかもしれないと今は感じています。

娘の期間限定一人暮らしをきっかけに、いつかは本当の意味で親元を離れていく娘との関係や夫との二人の生活、避けては通れない日本で生活している高齢の両親のことまで考えが及んできました。

今回この気づきを得て、これから私はどう家族に向き合っていくのか今まで、蓋をしていた家族に向き合うきっかけは自分自身に向き合うきっかけでもありました。

なんだか大変なものの蓋を開けてしまったという気持ちと、今ここでやらなければと思う気持ちが入り混じって、ちょっと複雑な気持ちです。


そして、このブログのタイトルは「Kikkake」ですが、正に今回はこの投稿文を考えることがKikkakeになって、そこから気づきが得られました。

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