コーチングプラットフォーム認定コーチの瀬渡裕希美です。

今回はフィードバックについて書いていきたいと思います。

みなさんは、フィードバックと聞いて、どんなことを思い浮かべますか。

私はコーチングを学ぶ前は、なんとなく悪かったところを指摘される、ダメ出し的なイメージを持っていたように思います。

もちろん、よかったところを褒めてもらえたり、聴いた人なりのコメントをもらえる機会でもあり、頭では耳の痛いことを言ってもらえるのは、ありがたいことだということもわかっていたつもりです。

でも、しっかりそれを受け取っていたかと言われたら自信がありません。


しかし、実際に講座でコーチングのセッション練習をしていると順番にオブザーバーとして、コーチ役だった人にフィードバックをする機会が毎回あり、そこでフィードバックする側にも勇気が必要で葛藤があることを知りました。

私はどこに気を付けて何を言えばよいのか、的外れなことを言っていないだろうか、相手の気に障るんじゃないか、人のことを言えるほど自分はできていないじゃないか、などのいろんな感情がでてきて、つい当たり障りのないフィードバックをしてしまうので、すごく苦手意識ありました。

でもこの感情は、相手のことを想ってのことではなく、自分の保身の為に自分に矢印が向いている気持ちであることにも気づきました。

コーチングセッションの中でコーチとしてクライエントさんに感じたことをフィードバックとしてお伝えする際は、感じたことをありのままにお伝えすることには勇気や覚悟が必要で、間違っていたらどうしようという、不安があります。

また、受け取る側にはフィードバックを受け取れるだけの気持ちの余裕や真摯な気持ちが必要だということも自分がクライエントとなってから身をもって体験しました。


そして、先日参加したアシスタントトレーニングではグループに分かれて10回ほどのコーチングセッションのなかで、コーチ役、クライエント役、オブザーバー役を順番に行うのですが、

そこには、錚々たるコーチや先輩アシスタントが揃われており、その中でそれぞれの役をすることは自分のコーチング力は勿論、

クライエント力、オブザーバーとしてのフィードバック力をさらけ出して試される、何とも居心地の悪い恥ずかしい時間になるだろうと覚悟して挑みました。

私がこんなふうに覚悟して挑もうと思ったのは、自分の今の立ち位置を確認したいという思いから挑戦でしたが、そこでいただいた自分のセッションに対してのフィードバックの数々、

できていたところを承認していただいて、それを「ありがとうございます」と素直に受け取り、改善点は「私だったら…」とI Messageであくまでもその人の視点からそのままのフィードバックをいただくことを繰り返していき、

最後の方になると素直に「ありがとうございます」と受け取ることができるようになっていたことが不思議でした。


しかし、実生活でこんなに素直にフィードバックを受け取れているか、と言われたら、今でも、「そんなことないですよ」と謙遜したり、自分を卑下した発言や、言い訳のような返しをしていることがあると思います。

もちろん、実生活とコーチングのフィードバックに違いはあるのですが、年齢を重ねて人生経験が豊富になると、実生活でフィードバック自体をいただく機会が減ってくるように思いますし、いただくフィードバックもネガティブなものは少なくなってきたようにも感じます(目上の人ということで気を使われているから)。

だから、今回のアシスタントトレーニングでフィードバックをいただく機会は貴重でした。


そして、もう一つ忘れていたことに気づかせていただいたのが、この「気づく」ということでした。

コーチングのフィードバックは相手の気づきを促すことが目的で、方法として気づいたことをそのまま伝える。それは相手の成長を促したい時に使われるということです。

終わってから感じたのは”挑むという最初の意気込み”とはうらはらにフィードバックをいただいて、フィードバックをする側の覚悟や言葉選び、伝え方のお手本を聞いて、練習もさせていただけるアシスタントトレーニングは先輩コーチが今より良くなる為にと思って言ってくださっていることが伝わってくる、安心安全の場だからこその温かい時間でした。

また、改めて私も相手の気づきを促し、気づいたことをそのまま伝えて、それが相手の方の成長につながるようなフィードバックができるようになりたいと思えた時間でもありました。

コーチングを極めるには、コーチングを受け、コーチングを行い、コーチングを学ぶこの3番柱を続けていくこと、だとコーチングプラットフォームの講座の初回に学んだことが思い出されます。

もしもコーチングに興味をお持ちの方がいらっしゃったら、私たちと一緒にコーチングプラットフォームで学んでみませんか。

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