「その電球切れていない?」~たかが、とらわれ。されど、とらわれ。~

コーチングプラットフォーム認定コーチの山田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

今回はファウンデーション(自己基盤)を学ぶ中で、講座でも最初に取り扱う「囚われに向き合う」に関して、私の体験談を織り交ぜながら言語化をさせていただきます。

コーチングプラットフォームで学ぶ「とらわれ」の概念としては大きく3つに分けられています。

その3つとは、

気がかり:ちょっと心に残っているもの
あきらめ:まぁいいかと我慢、甘んじているもの
思い込み・枠組み

です。ただ、最初からこの3つに当てはめようとしていくと、型に枠にはめようとしてしまうので、まずは、自分が何か気になっていることから考え始めると理解しやすいです。

例えば、部屋の蛍光灯の電球が切れている。本棚が整理されていない。洋服の衣替えをしていない。友人にメールの返信をしていない。と、ちょっと気になってるけど、生活をする上で、さほど支障がない、逆を言うとそれをしていなくても生活は成り立つ、そのようなことをイメージしていただければと思います。

しかし、もし、そのことが、実は、「あなたらしい人生を阻害している。」そんな風に言われたらどう思いますか?

「いやいや、そんな大事じゃないですよね。たかが、電球が切れているだけですよ。そんな大袈裟な。」と、そのように思いませんか?

ただ、実はこのちょっとした「とらわれ」が、「たかが、とらわれ。されど、とらわれ。」で、自分の人生を豊かにするきっかけとなるのです。


靴磨きをして、身体も心も軽やかに

私自身のとらわれの体験談をさせていただければと思います。

コーチングプラットフォームで学び始めた5年前の記憶に遡りますが、とらわれのリストを作り、いろいろなとらわれがあることに自分でも驚いたことを今でも覚えています。

「うわぁ、あまりないかと思ったけど、結構とらわれているな。」そんな風に思いました。そして、講座の中で(当日はリアルで月1回土日の集合研修だったため)1日目の終わりに、2日目までにとらわれと一つ向き合うという課題が出ました。

私は、リストを眺めながら、「う~ん、明日までにか。家族ネタは、ちょっと重いな。部屋の整理も、終わらないな。。。じゃ、これにするか。」というので選んだのが、靴磨きでした。

私は、もうこの10年ぐらい、スニーカーはスピングルムーブというブランドの物を気に入って履いており、何足か持っています。お気に入りの靴なので、よくお手入れもしていたのですが、汚れ落としのスプレーがなくなっていたのと、汚れを落とすスポンジも古くなっていたので、最近していないことが、気がかりでした。

そこで、「靴磨きをする。」をテーマに選んで、まずは、1日目の終わりに靴屋さんに行き、お手入れグッズを買い、家についてお風呂やご飯を済ませ、靴磨きを行いました。1足するつもりが、1足終えると、何か景気がついたのか、2足、3足といき、結局ビジネスシューズ(これももちろんスピングルムーブ)まで磨き終え、気がつけば、全ての自分の靴を磨き終えました。

そして、自分でも驚いたのが、靴磨きを終えて、何だかテンションが上がり、部屋の本棚の整理も行えました。これは、講師の方にお聞きしたところ、一つ何かとらわれと向き合って実行すると、気持ちも軽やかになり、次々と向き合うことはよく起きるとのことでした。

ちなみに、もちろん2日目もお気に入りのスニーカーを履いて行き、駅までの道のりは、足取りも心も軽やかだったことは言うまでもありません。


知らず知らずのうちにエネルギーをダウンさせていた

「とらわれに向き合う」と聞くと、何か重大なことを向き合うの?!と少し気が重たくなる方もいるかも知れませんが、そんなことはなく、どんなに小さなことでもいいので、まずは、向き合って取り組んでいくことが大切であると、私自身、上記の靴磨きの件で体験しました。

何かに自分がとらわれている状態は、よく車の運転で、ブレーキをかけながら、アクセルを踏んでいるに例えられます。アクセル全開なのに、ブレーキをかけると、思うように前に進みませんよね?

しかも、場合によっては、当の本人が、ブレーキをかけていることに気がついていないことが意外と多いんですよね。

先ほどの、靴磨きの話に戻すと、実は、靴磨きをしていなかった。ということが、実は、知らず知らずのうちにエネルギーをダウンさせていたのです。というのも、靴を見るたびに、「あぁ、ちょっと汚れているな。」「まぁ、いいか。雨だ上がりだし、汚れるだろうし。」と、心では思っていました。

このことが、大袈裟に聞こえるかも知れませんが、大好きなスニーカーを大切にできていない自分に、何か後ろめたさを感じている。そのようなイメージです。

これらの一つ一つは、そんなにエネルギーをダウンさせるわけではないのですが、類似のとらわれがいくつかあると、塵も積もれば山となる状態で、自分らしさを阻害していくのです。 なので、靴を磨いていなかった私は、大好きなスニーカーを履いてアクセル全開で前に進みたいのに、磨いていない自分の気持ちがどこかブレーキをかけていたのです。


「とらわれに向き合う」ことで、人生をより豊かに

以上が、私の「とらわれに向き合う」の体験談になりますが、お読みいただき、いかがだったでしょうか?

冒頭にも書きましたが、「たかが、とらわれ。されど、とらわれ。」で、このちょっとしたことが、知らずの内に自分らしさを阻害する因子になっているとしたら、どんな些細なことでも良いので、「とらわれに向き合ってみようかな?」そんな風に感じていただけたら幸いです。

コーチングの定義は様々ありますが、私がよく使うのは、

「コーチングとは、自分の価値に基づいて、自分らしい成果(ゴール)を明確にして、自分ならではの未来を創造していくプロセス。」

この価値というのが、ファウンデーションを学んでいく中で、とても大切で、その人が時間を忘れてでも没頭できること、その人らしさを象徴するものとも言われています。

その価値に気がつくためには、ファウンデーションを通して、自分自身と向き合って行く必要があるのですが、そのファーストステップが、今回ご紹介した「とらわれに向き合う」ことです。

イメージ的には、自分の周りに知らず知らずの内に纏わりついている、何か重りのようなものをそぎ落として、軽やかになり、本来の自分の姿を取り戻す、そのような感覚です。

ちなみに、この「とらわれに向き合う」のは、他のファウンデーションもそうですが、一度学んでリストを作って実行したら終わりではなくて、定期的に行い、その都度身軽になっていくことが必要となってきます。このファウンデーションのエンドレスな哲学にも近い学びが、私は大好きで、今後の人生でも学び続けていきたいと思っています。


おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

何か、今回の「とらわれに向き合う」この内容が皆さんがコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです!!

自分らしい豊かな人生を過ごせるようになってくるファウンデーション(自己基盤)を学ぶ手段として、コーチングプラットフォームのファウンデーションベースドコーチングの講座で学ぶこと、とってもおススメです。

講座は講師が全体に向けてレクチャーし、全体での学びを深める時間と、小グループに分かれて双方向での活発な意見交換を行い、学びを深める時間があります。

その際に各グループに1人以上のアシスタントが参加することで、質の高い学びを提供しています。

ぜひ、一緒に学びましょう!

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