私が定年の節目で大きな選択を迫られたときの経験をお話したいと思います。

私は今年1月に60歳の誕生日を迎えて、3月末で会社を定年になりました。

今は同じ会社、同じ職場で嘱託として働いています。

迷って葛藤

私の勤務する会社では、定年になる年度の夏に退職予定者に向けた説明会があり、そこから定年に向けた選択が始まります(並行して職場の上司からも非公式に進路の意向についての打診があったりもします)

その頃の私は「すごく」揺れ動いていました。

再雇用はルール上これまでと処遇が変わります。

これまで自己投資もして得たスキルを処遇が変わっても引き続き会社に提供するのは自分のためになるのか。 

嘱託を選んだことが単に「無難な選択」にならないか、もっと自由に働く道があるのではないか? 

一方で今まで会社員として働いてきて、独立してやっていけるようなスキルレベルになっているのか?

どの選択も確信が持てず、不満、不安、様々な感情が沸き上がり、まさに身動きが取れない感覚でした。

コーチとのセッションのテーマに何度となく取り上げたり、家族(妻)とも話しながら、情報の整理だけでなく、沸き上がる感情を少しずつ受け止め、消化していったように思います。

その中で、これまでも自分でキャリアを選択してここまできたこと、まだこの環境で貢献したいと思っている自分に気づきました。

選択

最終的には、仕事の機会を得ることが自分にとっての優先事項として会社に残ることを選択しました。

今もその選択には後悔はなく、すっきりとしている自分がいます。

最後にまとめ

最後にこの経験を振り返って感じたことをまとめてみます。

選択を迷ったり悩んだりするのは、一概に悪い事ではなく、ちゃんと自分と向き合った結果だと思えること。

1人で抱え込まず(自分はそれをやりがちです)信頼できる人と対話することで、自分の内面が整理されること。

そして自分のプロセスを振り返ることで、『また迷っても、きっと大丈夫』と思えるようになりました。

この体験を通じて、私は少しずつ自己信頼を取り戻していけたと思います。