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コーチングプラットフォーム認定コーチ 吉田 裕子 です。

今日は、「傾聴」することで同僚との絆が深くなったと感じた、そんな体験をお伝えしたいと思います。

私はフリーランスで運動指導の仕事をしています。ので、同僚と呼べる人は少ないのですが、同じフリーランスで運動指導の仕事をしているAさんは、年は少し下ですがキャリアは私より長く、長年一緒に仕事してきた数少ない同僚の一人です。アグレッシブでどんどん前に進んでいくAさんは、仕事ができる人として周りにも認められている存在です。

そんな彼女は、私が年上ということもあってか、困ったことや心配事があるとよく電話をかけてきていました。長話の挙句、Aさんの「よく考えてみます」で電話が終わる・・毎回そんな感じで、彼女も私も もやもやしたまま会話を終えていました。私を頼って話をしてくれているという思いから、私は毎回、一生懸命話を聴き、「ああすれば?」「こうすれば?」と熱心にアドバイスをする・・それに対して彼女は「それは無理。」とか「やってみたけれどうまくいかなくて。」みたいな返答を繰り返す・・前に進めない議論の応酬でした。

電話の後、いつも私は「何故前向きになれないの?」と彼女に対してもやもやした気分になっていましたが、彼女もきっともやもやしていたのだと思います。一生懸命アドバイスする私に対して「申し訳ない」と思わせていたかもしれません。

コロナ禍になり、わたしも彼女も仕事がストップしてしまい、一緒に関わっていた仕事からもお互いに手を引いて、接点もなくなり電話で話をすることもなくなっていました。その間に私はコーチングを学び始め、「傾聴」というスキルに出会いました。

「傾聴」とは、相手の言っていることを聞くだけではなく、言おうとしていること(聴く)や言っていないこと(訊く)、相手が気付いていないこと(利く)にまで耳を傾けることです。

相手の話をよく聴きもせず、一方的にアドバイスすることは、時として、私の価値観や意見を押し付けることになる!・・「傾聴」に出会ってそう気付いたのです。相手がどうしたいのか? どうなりたいのか? の答えは相手の中にある。まず「話を聴くこと」が大事だと思いました。

2021年になり、お互いの近況報告のために会った時、コーチングを学んでいることも話したのですが、「そのせいか、印象が少し変わったみたい。」と彼女に言われました。どう変わったのかを聴くと、前より優しくなったと言うのです。彼女の言葉から、以前の私との会話は いつも私に怒られている、そんな風に感じていたのかもしれない、と思い愕然としました。

2020年になり、突然彼女から「すごく腹の立つことがあって、会って話を聴いて欲しい。」と連絡がありました。本当に腹がたっていたのでしょう、会うなり彼女は怒涛のように話しだしました。私は余計なアドバイスはしない と決めて、相槌を打ちながら  ただただ 話を聴きました。

  彼女は何に腹を立てているのだろうか?

  どうしてそんなに腹が立つのだろうか?

  どうなることを望んでいるのだろうか?  

そんなことを考えながら・・・

会って1時間余り、突然彼女が言ったのです、「なんかスッキリした!! 腹がたってたけど、急にどうでもいいような気がしてきた!」

その後、それまで20年の付き合いがありながらお互いに触れることのなかったプライベート(親や家族)についても話し、彼女はさわやかな笑顔を残して帰っていきました。

その日の夜、彼女からスマホにメッセージが届きました。「今日は私のマシンガントークに付き合ってくれてありがとう!話を聴いてくれたおかげで本当にすっきりしました。また、付き合ってくださいね。」

仕事仲間だった彼女と「友人」になれた気がして、私も暖かい気持ちになりました。

「傾聴」は余計なアドバイスに勝る! そんな体験ができたのもコーチングプラットホームでコーチングを学んだおかげです。これかも様々な気付きがあり、私を成長させてくれる・・そんな風に感じています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

あなたも一緒に学んでみませんか?