相手が自分の言う事を聞いてくれない…。
ついつい怒ったり怒鳴ったりしてやらせようとしてしまう。
そんな時は「言う」から「聴く」に変えてみてください。
こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの秋山 康二郎です。
今日は、コーチングを学んで社内のコミュニケーションが変化した話をしたいと思います。
私は会社員時代、管理職として部下を指導する立場でした。
そこで一番悩んでいたのが、部下とのコミュニケーションでした。
部下に対しては、指導する、叱る、と言う立場で接するのが、当時の会社では普通の状態でしたが、私はそのような強い態度で接することが苦手でした。
昔から、自分のことを話すより、相手の話を聞く方が好きだったので、友人からは「聞き上手だね」と言われることが多かったです。
でも社会人になると、「聞き上手」である事が褒め言葉と受け取ることはできなくなっていました。
自分の意見を発信することが求められながら、部下に対してはダメ出しする。そこに矛盾を感じて、部下とのコミュニケーションをどうすればいいのか?毎日のように悩んでいました。

そんな管理職時代にコーチングに出会いました。
コーチングを学ぶ中で、私が最も有効だと感じたのが、
傾聴・承認・フィードバック
と言うコミュニケーションでした。
傾聴は、相手の言葉や気持ちに耳を傾け、相手を理解しようとする姿勢で、いかに相手に自分の言葉で話してもらうかを大事にしています。
承認は、褒めることではなく、相手を否定したり評価したりせずに、まずはそのまま受け入れる。意見や行動、存在を認めてあげることです。
そしてフィードバックは、反論したり意見をするのではなく、聞いていて感じた事を素直に伝えることで、話し手にこちらがどう感じたかを知ってもらうものです。
この3つのコミュニケーションによって、部下は
「ここでは自分の思うことを話しても否定されないんだ」
と言う気持ちになり、安心して自分の意見を言う事ができます。
不思議なもので、自分で自分のやることを口に出すことで、これまでよりも明らかに積極的に行動してくれるようになっていきました。
それからは、部下と話をする時は、傾聴・承認・フィードバックを意識して話し、最後に「じゃあ明日から何をする?」と言うアクションプランを自分で考えて話してもらうようになりました。

このようなコーチングを活かしたコミュニケーションを継続することによって、部下が自らやりたい事を口にしてくれるようになってきました。
部下からも、
「こんなに話を聞いてくれる上司はいなかった」
「相談もしやすいから安心してチャレンジできます」
と前向きな発言が増えてきました。
私の「聴く」という行為が誰かの役に立てていることを認識できて、とてもうれしい気持ちになりました。
相手の思いを理解しようとして「聴く」事が、どれだけ話し手の気持ちを安心させてことができるかを体験して、自分のマネジメントのやり方に自信を持てるようになってきました。
あなたがもし、
「部下が言う事を聞かない」
「自分は管理職に向いてないのでは…?」
と不安になる事があれば、「言う」の前に「聴く」事をやってみませんか?自分の経験や基準は一度脇に置いて、相手の伝えたい事を「理解しよう」という気持ちで「聴く」事ができれば、きっと相手の意見を尊重してあげる事ができます。そうやって部下との信頼関係を築いていく事ができます。
コーチングの必須スキルである傾聴・承認・フィードバック。
ぜひ周りとのコミュニケーションに活用してみてくださいね。
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