こんにちは。
コーチングプラットフォーム認定コーチの富永真衣です。

この記事が、少しでも何かのお役に立てれば嬉しいです。
身近な人ほど、「傾聴」は難しいなと思い、改めて「傾聴」の大切さを実感した出来事です。

私には4歳の娘がいます。
4歳になった月から、彼女の人生初となる習い事を始めました。

習い事は、国語・算数を教えてくれる学習塾です。
数字やひらがなの読み書きから学べます。
まずは、数字の1教科からはじめました。
いつも塾が終わると「楽しかった!」とるんるんで言う娘。
宿題にも、自ら取り組んでいました。
ーうちの子、すごい・・・!(親バカです)

雲行きがあやしくなったのは、ちょうど半年ほど経ったころです。
夫と話していて、ひらがなもやったほうがいいかもねとなり、
2教科に増やすことにしました。

2教科になった分、塾にいる時間も、宿題の枚数も
ぐっと増えました。

あんなに前までは、楽しそうにやっていたのに、
”やだ!やりたくない!”
”つまんない…”
”もう、やーめーるー”
など言い出すことが増えてきました。

宿題に取り組んだとしても、
わざとぐちゃぐちゃに書いたり、
イライラしているのが伝わってきます。

そして、私も
「そんなに言うならやんなくていいよ!」とか
「もうやめていいよー」
などと応戦してしまうのでした。

2教科にしたから、やる気がなくなってしまったのかな。
でも親としては、がんばってほしい。

次はグッとこらえて聞いてみました。

「やりたくないの?」
「やりたくないの」
「そうなんだね、前は楽しそうにしてたけど、どうしたの?」
「だっておんなじなんだもん」
「おなじプリントがあるってこと?」
「うん」

確かに繰り返しの学習のために、
宿題には同じプリントが複数枚ありました。
あまり気にしてませんでしたが、
子どもの気持ちをかんがえれば、
親の意向で、とりくむ量が増えたばかりか
同じことばかりなら飽きてしまうのも無理はないか・・・。

「そしたら同じもの出さないようにできるか先生にいってみるね」
「うん」

無事に宿題の調整はすみましたが
でも、やっぱり機嫌が悪い日が続きます。

とある日、取り組む様子をそばで見ていました。

「みてみて、このひらがなも書けるようになったんだよ」
「すごーい!今度ママにお手紙書いてよ〜」
「みてみて、数字じょうずでしょ?」
「おぉ!上手になったね」

なにげない会話をかわします。
娘は始めたときのように
楽しそうに取り組んでいます。

はッと気がつきました。
最近は、宿題をやったかやってないかは聞くものの
娘が宿題をやっている間は
家事をしていたりと別のことをしていることが多く、
取り組む様子をそばで見ることはしていませんでした。

うちの子勉強が好きなんだな、自ら進んで取り組むなんてすごい!
なんて呑気に思っていましたが、
どうやら、親の「期待感」や「理想」みたいなフィルターで、
娘をみていたようです。
娘としては、勉強を通じて、私とのコミュニケーションを楽しんでいたのです。
そこからは、なるべく取り組んでいる間は、
そばにいて見るように心がけています。

「やりたくなーい!つまんなーい!」
のことばだけで捉えていたら
なんとかやってもらおうと躍起になっていたかもしれませんが、
ことば以外の発せられる表情や声色などの
非言語コミュニケーションをみてみると
やる気がなくなったわけではなく、
私とのコミュニケーションをとりたかったんだ
という娘のきもちに気づくことができました。

傾聴とは、ことばだけではなく
その人から発せられる表情、声色、仕草、時には沈黙の部分など、
全体でその人が何を伝えようとしているのかを”聴き”ます。
そして、聴く側は、自身の「価値観」や「思い込み」を取っ払って
相手に向き合う必要があります。
娘とのできごとをきっかけにして、
改めて、その重要性を再認識しました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事で、コーチングやファウンデーションの学びに興味をもつキッカケになれば大変嬉しいです。