こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの田中真紀子です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
このブログへ記事を投稿することが私自身にとっても貴重な振り返りの機会となっており、感謝申し上げます。

今回は「未完了」をテーマに記事を書いてみようと思います。
コーチングや自己基盤でいう未完了は、「しようと思っているけど手を付けていないこと」「やめようか続けようか迷っているけど、決めかねて宙ぶらりんにしていること」「やめたいのにやめていないこと」など、気持ちを決めかねていたり、行動に移せていないことを指します。身近な例で例えると「変えようと思いつつも、時計の電池を変えていない」「しなきゃいけない経費精算をしていない」などです。気にはなっているけど出来ていないことの存在が頭の中をチラチラすると、本来やろうとしていることに集中して打ち込めないなど、エネルギーロスに繋がります。

さてこの未完了、行動の未完了だけではないんです。先ほど少し触れましたが、気持ちの未完了もあります。今回の記事は気持ちの未完了に取り組んだ体験に近いかもしれません。

私の体験

ある活動で起こった出来事

地域の活動で3人組で1年間の任期で取り組む活動がありました。
何年かに一回役が回ってくる半強制的なもので、メンバーは知識・経験豊富なリーダーのAさんと右も左も分からない新米の私と右も左も分からないけどじゃんけんでサブリーダーになってしまったBさんでした。
Aさんは経験豊富で他の団体の人にも知り合いが多く、繋がっていると頼もしい人です。
・・・には違いないんですが、否定から入る言い方や、自分も関わっていながら他人事のように切り捨てる言い方をすることがあり、その言葉はやる気を失わせるなあと感じてました。

Aさんの言うとおりにすれば、間違いはないんだろうけど・・・
Aさんとのコミュニケーションに引っ掛かりを感じながらも、特に目立った行き違いは起きていなかったので、まあいいか~と私は自分の違和感にふたをしようとしていました。

そんなことを思いながらもやり過ごすことが続き、任期も残り半分を過ぎたころに最後に提出する資料をめぐってAさんからこれまでの努力やがんばりをひっくり返すような言葉が投げかけられました。

私はそれを聞き、はらわたが煮えくり返るような激しい怒りを覚えました。
・今までそこには触れないでいまさら?!
・アドバイスを求めたときに具体的に言ってくれなかったくせにこのタイミングでひっくり返す?信じられない!
・・などなど、ここにそのままの言葉で書けない感情がぐわーっと押し寄せてきて、口を閉ざすがその時の私の唯一の選択肢でした。
そして、そのことをきっかけにさらに私はやる気をなくし、次の活動に行く気持ちはゼロになっていました。

未完了になっちゃうよ!

そのことをコーチの大先輩に話しました。
コーチからフィードバックされたのは、「口を閉ざしたままだと未完了になっちゃうよ、伝えなさい」でした。
これも未完了なの?!
私の中では驚きでした!!
私の中では終わってしまったことだし、すぐに言えなかった私が悪いのは分かるけど、いまさら言ってどうなるの~?でした。

思い切って言ってみる

それでも、頭の中ではコーチの声で「未完了になっちゃうよ」がいつまでも再生されていたので、思い切って次の集まりである2週間後に会ったとき伝えることにしました。

(1)ここまで導いてくれてありがとうございます。(感謝)
(2)先日言われたことに対して、こんなところが残念に思った、やる気をうしないそうになった。(気持ち)
(3)これからもAさんにはいろいろ教えてもらう場面があると思っています(相手との望む関係)
(4)なので、私のパフォーマンスを上げるために、次からはこういう風に伝えてもらえると嬉しいです(要望)

言えない私が勇気を奮い立たせて伝えました。
気を悪くするのでは?!と心配したけれど、表面上は何も起こりませんでした。
もっとも、私がいないところでは「最近の人は甘ったれている」と言われていたようですが、それを聞いた私の気持ちは不思議と何も反応しませんでした。言い切ったことで、受け取る・受け取らないはAさん次第で、そこは私はコントロールできないと開き直れていたのです。
そして、なんと!その日以降Aさんの言い方が気持ち柔らかくなり、否定の言葉を最初に言わなくなったように感じたのです。

全体最適やその場の雰囲気を優先して言葉を飲み込んでしまう・・は私の感情のクセですが、気持ちの未完了にしないと意識し始めてから、少しずつ少しずつ伝えることが出来ている気がします。
といっても、今日明日で「全部言えた!」や「言ってすっきり!」になるわけではなく、時々は相手からの思いがけない反応に足がつることもあります。それでも未完了にしないために少しづつ向き合うことを選んでいます。
コーチングプラットフォームで学び始めてたころは、私は「言えない私」を受け入れられていなかったように思います。
今も、時に「やだー」と目をそらしたくなることもあるけれど、言えない私も受け入れたうえで、今後も付き合っていこうと思っています。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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