こんにちは。

コーチングプラットフォーム認定コーチの日下部亜希子です。

私には、22才社会人の息子と、20才大学生の娘がおります。

娘が高校3年生の春、私自身の悩みの中で受け始めたコーチングでしたが、娘が大学受験を控えたあのタイミングで、コーチングを受けよう、学ぼうと決意したこと、とても良かったと思っています。

今回のブログでは、その頃のエピソードをお届けしたいと思います。

まず私がコーチングセッションを通して気づかされたのは

「相手はきっとこう思っているに違いない」という思い込みのひどさです。

「亜希子さんはその人にどう見られている、と思うのですか?」

「私は嫌われています」「きっと私はダメなやつだと思われています」

こんなことを言う私にコーチが放ったスマッシュヒットがこちら。

「相手の方がそう言ったんですか?」

ハッとしました。

「、、、、、言われてはない、、、です、、、でも!きっとそう思ってます」

「どうして分かるんですか」

「、、、、だって、、、○○だし、○○だし、、、」

「ふ~ん、そう思うんですね」

3年たった今でもあの時の衝撃が忘れられません。そうか、私が勝手に思い込んでしまっていたんだ。相手が何を思うかなんて、私がコントロールできることじゃないのに。

このような経験が、娘との関わりの中でも役に立ちました。

受験も迫ってきて、部屋にこもって勉強している娘。なにか応援したほうがいいかな?
飲み物もっていこうか?飲みたいもの聞いてみようか。

段々本番が近づいてくると、私なりに「受験生の母」をしっかりやらねば!という変な気負いが顔を出していたように思います。

ですが、娘の部屋のドアを開け聞いてみると

「んんん~~~~いらない…」こんなつれない態度が多いのです。

食いしん坊の娘が喜ぶと思って、○○食べる?○○飲む?とたまに声をかけるのですが、いつもイヤそうにされるので、私もイラッとしていました。あなたのためにと思っているのに、、、その態度はなに!

でもある時、ハッとしたのです。

「何か飲みたいだろう、と思い込んでいるのは私だ。娘が言ったわけではない。いったい娘は、どんなことを感じて、どんなサポートを望んでいるんだろう」

そこで私は、丁寧に考えました。どう伝えれば、娘が受けとりやすいだろう?

なんにも考えないで、感情に任せると「いつもそんなふうに不機嫌で、何が気に入らないの!」なんて言ってしまいそうです…

私は、コーチングで学んだことを思い出して

①自分の想いを素直に率直に②私はこう感じている(アイメッセージ)を使う③どうしたいのか聞く

こんなことを心がけて思い切って言いました。

「お母さん、応援したいと思って飲み物とか持っていくけど、あなたはあんまり嬉しくなさそうに見える。お母さんがどんなふうに応援したら、あなたは嬉しいの?」

嬉しくなさそう、というフィードバックに、気まずそうな表情の娘。その後、「それなら言うけど」と意を決した表情。なんだろうと待ち構えている私に娘が言った意外な言葉。

「放っておいてほしい」

え?目が点になりました。なにかしてほしいんじゃないんだ…

「お母さんがいろいろ気づかってくれるのをやめてとは言いづらかったんだけど… 集中してるときに声かけられたりすると、気が散ってちょっと困る」

「何か飲みたいときは自分でやるから、放っといてほしい」

私は正直、なんだそんなことなら早く言ってくれたらよかったのに、と思いました。

母は母で、いろいろ気づかってあげることを娘は望んでいるだろう、受験生の母はこうするべきだろう、という思い込み

娘は娘で、せっかく色々やってくれるのを断ったら母が悲しむだろう、という思い込み

きっと過去の色々な場面でも、こんな思い込みをお互いにしていたことでしょう。気まずそうに、でも一生懸命答えてくれた娘に、「しっかり教えてくれてありがとう」とお礼を言いました。

その後は、私も娘もラクになり、「ハーゲンダッツあるけど、、、あ、邪魔しちゃいかんかった~」「いやいやいや、それは言ってもらわないと!!」なんて冗談を言い合えるようになりました。

受験の方も第1志望校になんとか合格することができました。

コーチングを学んだおかげで私は、自分の思い込みを疑い、娘の本音を聴くことができました。

勝手に思い込んで、我慢して我慢して、抑え込んだ感情がふくれあがってドッカーン!そして罪悪感……というそれまでの自分のパターンを客観的に見て、今では少しづつ変えることができています。

もちろん、まだまだ感情に振り回されてどうにもならないことも多いです。でも、私が学んだコーチングプラットフォームの「FBC講座」は、「自己基盤」を整える学びを大切にしたプログラムなので、たとえ振り回されてもまた自分の軸に戻れる、それが自分の成長につながる、という安心感を私は感じています。

学べば学ぶほど奥が深い、コーチング。

皆さんも、思い込みを手放し、大切な人との本音のコミュニケーションを手に入れませんか?コーチングプラットフォームでお待ちしています!