コーチングスキルの一つに、フィードバックがあります。

フィードバックは、

「事実を相手に伝える」

ことで、この時に大事なのは、フィードバックがあくまでもクライアント自身の目標に対して、どのぐらいズレているかを伝えることです。

私は、2004年から理学療法士の仕事をしているのですが、2016年にコーチングプラットフォームでコーチングを学び始めて、最初に立ちはだかった大きな壁の一つが、

「フィードバックが苦手、怖い」

ということでした。


どうして、フィードバックにそのようなネガティブなイメージを持っていたかと言うと、それは、

私が理学療法士の養成大学に通っていた際、4年時に「臨床実習」と呼ばれる、病院で実際に患者さんの治療のサポートをさせていただくところに遡ります。

実習では、理学療法士の先生について、あらゆる経験を積ませていただくのですが、その中で、夕方に、

「フィードバックタイム」

と呼ばれる、1日の振り返りや、レポートの手直し、指導を受ける時間がありました。

私は、そのフィードバックタイムが大の苦手でした。

というのも、当時の私は、「フィードバック=ダメ出し」の時間だと思い込んでいたからです。

「また、レポートに赤ペン入れられて、明日までに手直しか・・・」

「患者さんとの関わりのことで、何か言われるかな・・・」

と、ダメ出しされることを前提で、それこそビクビクしていたのを今でも覚えています。


そのイメージは、実は、理学療法士として働く中でも、ずっと持ち続けていて、職場などで、先輩の理学療法士の方に、

「山田さん、ちょっとフィードバックしていい?」

と言われるたびに、ズンと気持ちが落ち込んで、「嫌だなぁ。(ダメ出しされるのかなぁ・・・)」と内心で思っていました。

ところが、コーチングを学び始めて、冒頭にも書いたように、

「フィードバックはあくまでも目標に対して、どれだけズレているかという事実を伝えるものだ。」

さらに、

「そのフィードバックを受け取るかどうかは、受け手が選択して良い。」

と聞いて、その瞬間に、私の中で、フィードバックに対するイメージが180度近く変わりました。


そして、それと同時に、学生時代や新人時代のことを思い出し、

「そうか、先生や先輩からのフィードバックは、私が理学療法士として働くために、必要なことだったんだ。

そして、いただいたフィードバックも、全部直す必要もなくて、自分の理想像と照らし合わせて、自分で選択して良かったんだ。」

何か、肩の荷が降りた気持ちになりました。

あの時の私に、「フィードバックってさぁ、、、」と伝えてあげたいくらいです(笑)


このことに関して、私は、フィードバックをされるのも嫌で、そうすると、フィードバックをすることも、何かダメ出しをしているようで苦手だと思っていたのですが、

フィードバックに関するイメージが変わってからは、相手がどうなりたいか?何をしたいのか?を確認して、それから、事実を伝えられるようになってきました。

その他にも、フィードバックを自分自身受け取りに行く、ということも少しずつできるようになってきました。

人は、言葉や事象に対して、自分の世界観で理解して、ポジティブ、ネガティブなどの色をつけたがるものです。(私が、フィードバックに対して、勝手にネガティブなイメージを持っていたように・・・)

そもそもの、言葉の定義や事象の事実を理解することで、そのイメージも変わる、そのようなことを、「フィードバック」を通じて、私は理解できました。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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