こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花です。

最近参加した、パーソナル・ファウンデーションのワークショップのテーマは「価値」でした。これまで何度も扱い、今回のワークショップでも考え、まだ見つからない、と思いながら帰ってきて数日、ふと、子どもの頃、ピアノを習っていたときのことを思い出しました。

一週間に一度ピアノの先生のところに習いに行っていたのですが、全然練習をしないので、ほぼ定期的に、母から「そんなに練習しないんだったら辞めなさい」と言われ、その度に泣いてお願いして続けさせてもらっていました。練習しないで先生のところに行き、また母に辞めなさいと言われる、ということを、性懲りもなく、何度繰り返したかわかりません。

どうして練習もしないのに、ピアノを辞めなさいと言われると、続けたいとお願いするのか、自分でもわかりませんでした。その場になると、体が勝手に、「続けさせてください」と言い始めるかんじです。しかも、自分でも驚くほどの勢いです。

割と厳しかった母が、こんなに繰り返しても辞めさせなかったことも不思議ですが、今思うと、私が、意識ではなく、全身全霊でお願いしているように伝わったからではないかと思いました。「続けさせてください」と言っていた場面は、まるでなにかに取り憑かれていたようです。「価値」が憑依していたのかもしれません。

「8歳の頃にやっていたことは、たぶん価値である」

「価値」とは、自分がとても大切にしているもの、というような解釈で、一所懸命探していたのですが、今、このように、自分の意識を超えて繰り返し体が動いてしまっていたような経験から思いがけないものが見えてきそうな気がしています。今しばらく、価値の探求が続きそうです。ちなみに数十年後の今、ピアノは趣味で練習しています。

コーチング・プラットフォームでは、自己基盤パーソナル・ファウンデーション)を学び、また、学び続けています。新たな発見や変化、変容の時間を、ぜひご一緒に。