「フィードバック」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか?
コーチングを学ぶ前の私は、「フィードバック=ダメ出し」のように捉えていて、素直に受け入れられない自分に、いつも苦しめられていました。
これを読んでくださっている方の中にも、私と同じような経験をされた方がいらっしゃるかもしれませんね。
今日は、ふとしたことから「フィードバック」について考え、フィードバックをする側と受ける側の想いに違いがあることに気付いた話をしたいと思います。
私は趣味で、もう何十年もテニスをしています。
夫や友達とプレイするだけではなく、週1回はスクールに通って楽しんでいます。テニススクールと言っても、私の通っているスクールは、試合で勝つというような技術を磨くというよりは、「テニスを楽しみましょう!」がコンセプトのスクールです。
レギュラーでいつも顔を合わせる方も、他のクラスから振り替えで来られる方もいつも和気あいあいとテニスを楽しんでいます。
ある日、いつものようにスクールに行くと、担当のコーチはお休みで、全く知らない初めてのコーチが代行として来られていました。
どんな時間になるのか?ワクワクしていましたが・・始まって唖然としました。打ち方やフォームなど、いちいちこと細かく「指導」されるのです。
いつもと違う雰囲気に、中には明らかに嫌な顔をする人もいました。
「いちいちうるさいな。」
「気持ちよく打てればそれでいいのに。」
そんな声が聞こえてくるようでした。
コーチは、少しでも上達できるように、というつもりだったのかもしれません。が、それはコーチの独りよがりじゃない?とコーチの想いを押し付けられたように私は感じたのです。
私は、エアロビクスや高齢者対象の健康体操教室で、テニスコーチと同じく運動指導をしています。
テニスと違って、個人的に指摘をするようなことはほとんどありませんが、それでも、お客様のモチベーションを上げるためだったり、安全で効果的に動いていただくために全体に向かって様々なフィードバックをしています。
具体的にどんなことをしているか、というと・・・
まず、どう動くのか?を身体の動きと言葉で伝えます。
(ラジオ体操を思い出してみてください)
その後、参加者の動きを見ながら、
「その調子です!!」とモチベーションを上げる声がけをしたり、
「息を吐いて行いましょう!」「もう少し手は遠くに挙がりますか?」など、安全で効果的に動けるよう声がけをします・・これがフィードバックです。
今回のテニスコーチに不快感を感じたことで、自分のフィードバックはどうなんだろう?と改めて心配になり、色々と考えてみました。
*お客様は私のフィードバックをどう思っているのだろう?
*気持ちよく動ければそれでいい、という人が大半だと勝手に
思っていたけれど、中にはより効果的に動けるよう、もっと
指導して欲しいと思っている人もいるかも?
*そもそも、わたしの声がけをフィードバックとして認識して
いないかも?
*そういえば、何故声がけをしているのか?きちんと説明して
いなかった。
*お客様は、どんな目的で教室に来られているのだろう?
運動指導をして30年、当たり前のように声がけ(フィードバック)をしてきましたが、受け取るお客様の側に立って考えてみなかったことに気付いたのです。
また、私自身、コーチングを学ぶまで、フィードバックをしているという認識がなかったことも改めて思い出しました。
私の声がけ(フィードバック)に対する認識を、私とお客様で共有することがまず必要だ!と思いました。
そして、それぞれの教室で、声がけ(フィードバック)について話してみることにしたのです。
*より安全に効果的に動いていただきたいと思って声をかけて
いること。
*私の声がけは聞き流しても構わないこと。
(受け取るかどうかはお客様次第)
*より効果的に動きたい方は意識して動くと良いこと。
*10年後も今と同じ生活が出来る機能と体力を維持すること
が教室の目的であること。
*お客様それぞれの目的には何か?考えてみて欲しいこと。
話したからと言ってすぐに何か反応があるという訳ではありませんでしたが、中には強く頷いてくださる方もいて、私が声をかけている意味については理解していただけたようでした。
その後、お客様からの感想や質問などの声をいただくことも増え、よりお客様との距離が縮まったように感じています。
私自身も、何のためにフィードバックするのか?をしっかり考えながら声をかけるよう、意識するようになりました。
フィードバックをする時、多くの場合、その奥には何らかの意図や想いがあるはずです。その意図や想いが相手に伝わってこそ、フィードバックが活かされ、ひいてはお互いの関係性も変わってくるのではないか?と思います。
私が冒頭で以前、フィードバックを受け取れなかったと書きましたが、その時は、私にフィードバックしてくれた方の想いに気付けなかったのかも?と今では思えるようになりました。
その想いに気付いていたら、受け取り方も変わっていたかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
あなたはどんな風にフィードバックしていますか?
あなたはどんな風にフィードバックを聞いていますか?