こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの馬越 敏広(うまこし としひろ)です。
ブログを見に来てくださり、ありがとうございます。
少し緊張しながら(笑)一方で、3年前からコーチング、ファウンデーション(自己基盤)を学び続け、学びや実践からの気づきを皆さんとシェアし、誰かのお役に立つのであれば、こんなに嬉しいことはないと思い、書かせていただきます。
今回は、「ストレングスファインダー®をkikkakeに、自分の強みを開発している」ことについて、私の体験談をお話したいと思います。
「強みと弱みは表裏一体。強みを伸ばせば弱みは引き上がる」を信じられなかった50年弱
私も含めて恐らく多くの日本人は、小さい頃から学力の点数で評価を受け、100点満点に対して80点が取れたとしても、80点を褒められるより足りない20点をどう引き上げていくのかにフォーカスされ、指導を受けてきたと思います。最近の学校教育は変化していると思いますが、私が子どもの頃はまだそうでしたし、社会に出てもその傾向にあまり変化なく、「弱点を何とか克服しなければ」という思考と行動にとらわれていました。
企業に勤める私は、過去の社内研修で「強みと弱みは表裏一体。強みを伸ばせば弱みは引き上がる」と何度となく教育されてきました。しかし私は、この言葉にずっと実感が持てず、「強みは強みとして伸ばしても、弱みは”弱みそのもの”を克服しなければ弱みとして残ったままではないか」との考えが抜けきらず、弱みをどう克服していくかということばかり考え、行動していました。その結果はご想像のとおり。弱みを何とかしようと啓発しても、ほとんど進歩なく、焦る気持ちだけ高まっていました。
私のコーチング・ストレングスファインダー®との出合い
そんな悩みをずっと抱えていた私が、コーチングとストレングスファインダー®を学び始めたのは丁度3年前。今となっては、偶然ではなく必然、大きなご縁であったと感じますが、2019年7月の社内異動直後の8月、会社でコーチングとストレングスファインダー®研修を受講し、その時の講師として来られたのがコーチングプラットフォーム代表理事はじめボードメンバーの先輩コーチであり、その時の出会いと学びが大きなkikkakeとなりました!
ストレングスファインダー®は、これまで企業に勤める中で受けてきたアセスメントや能力診断のようなものとは少し(いや今から思えば大分(笑))違いました。
ストレングスファインダー®が取り扱うのは「資質・才能」のことで、「無意識に繰り返される思考・行動・感情のパターンであり、何かを生み出す力」と開発したGallup社は定義しています。
学びを深めていくうちに分かってきたことですが、これまでアセスメントや能力診断で受けてきたのは「○○力」で表現される「スキル」であり、ストレングスファインダー®で扱う「資質・才能」とは別軸のものであること、「資質・才能」は自分自身の土台に近いことであることが分かり、「スキル」と「資質・才能」を切り分けて考えられるようになってきました。
ストレングスファインダー®で見えてくる「資質・才能」は、多くの気づきをもたらす
ストレングスファインダー®研修で学んだポイントは主に3つです。
1.上位資質は、効果的に使うと強みになり、無意識に使うと弱みになる
2.上位にない能力も、上位資質を組み合わせて、近い効果を創り出す
3.下位資質は、必要であれば、持っている人に借りる
この中で、「上位にない能力も、上位資質を組合せて、近い効果を創り出す」と考え方が、私にとって目から鱗でした!
これまで、上位にない能力は「低い能力そのものを何とか啓発しなければいけない!」と考えていた私にとって、「上位資質を組み合わせる」という発想がそもそもありませんでした。
コーチングプラットフォームは自分をアップデイトし続けられる、私にとって大切なコミュニティ
一方、この目から鱗の気づきを得ても、「では、自分はどのように上位資質を組み合わせて、上位にない能力をカバーしているのか」に仮説を持って実践しない限り、何も変化は起こりません。実践し実感して、その結果を振り返り、次につなげていくプロセスこそが、学びや気づきとなり、次につながります。
私自身、とてもありがたいことに、会社の研修がKikkakeとなり、2020年1月から、コーチングプラットフォームのFBCを受講するご縁をいただきました。
コーチングは、「コーチングを受ける(クライアント経験)」・「コーチングを提供する(コーチ経験))・「学び続ける(継続学習)」の3つが相互に機能して、らせん階段を登るように進化していくと、先輩から教えていただきます。
コーチングプラットフォームでは、コーチングスキル、土台となるファウンデーション(自己基盤)、そしてストレングスファインダー®も、継続的に向き合い、取り組み、コーチ仲間からフィードバックをもらって次の実践につなげられるという好循環が生まれ、自分自身もアップデイトできている実感があります。
自己理解が進むほどに、自己受容ができ、自己信頼へとつながる
ストレングスファインダー®での気づきを実践する中で、一番初めに学んだポイントも深められてきました。
1.上位資質は、効果的に使うと強みになり、無意識に使うと弱みになる
上位資質は、利き腕のようなもので、強み使い、弱み使い両面に強く振れるということ。
上位資質は、強みとして発揮されることもあれば、無意識に発動するがゆえに、発動して欲しくない出方(弱み使い)となる場合があります。従って、強み使い、弱み使いの両方に客観的に気づけるようになること、そして、強みとして発揮することを意識的に行うことが重要であることを知りました。
2.上位にない能力も、上位資質を組み合わせて、近い効果を創り出す
私のストレングスファインダー®TOP10はこのようになっています。
①共感性® (人間関係構築力) ②アレンジ® (実行力) ③調和性® (人間関係構築力) ④運命思考® (人間関係構築力) ⑤ポジティブ® (人間関係構築力) ⑥コミュニケーション® (影響力) ⑦活発性® (影響力) ⑧成長促進® (人間関係構築力) ⑨信念® (実行力) ⑩責任感® (実行力)
人間関係構築力、実行力、影響力が上位資質にある一方、戦略的思考力資質はほとんどが下位です。私の場合、戦略的に考えること(戦略性)や分析する(分析思考)ことにずっと苦手意識がありました。しかし、ストレングスファインダー®の考え方を知り、例えば戦略性なら「コミュニケーション®×アレンジ®」でカバーしているように感じます。
多様な考え方の人とコミュニケーションする中で、知識・知見を吸収したり、自分にはない視点で考えられるようになり、得た情報をアレンジして、戦略性に近いことがやれているのではないかと思います。
他の資質についても、まずは自分の上位資質の組合せ方についての仮説を持ち、実践していくうちに、「恐らくそうであろう」と実感を得られるようになってきます。
下位資質そのものを引き上げるより、自身の上位資質の組み合わせを信じて、組合せを開発して、自分にしっくりいくものを見つけていくことがとても大切であり、今求められていると思います。
私自身、こうした取組みによって、上位資質を組み合わせて、下位資質と同じようなことが必ずやれていると、今は自分を信じることができます。
3.下位資質は、必要であれば、持っている人に借りる
自分自身の強みに気づくと、必然的に、上司・同僚・仕事の関係者や家族の上位資質に興味関心が涌いてきます。自分が苦手なことも相手は得意で、好きなことはたくさんある。であれば、お願いしても相手は嫌ではなくむしろ嬉しい。人にお願いすることが苦手な私ですが(笑)、もっと周囲を頼って、お願いしていくことによって、自分がやることで世の中に貢献できること、価値を生み出せることに集中していきたいと思っています。
「資質・才能」を「強み使い」できている実感が持てると、心のエネルギーを上がる
そして、コーチングを受ける過程で、マイコーチからのフィードバックにより、「上位資質を強みとして発揮できている時は、心のエネルギーが上がっている」ことを学びました。私が上位資質を強みとして発揮できていることを話す時、とても嬉しそうに話をしていたことをマイコーチからフィードバックしてもらい、「なるほど!」と、とても納得しました。
心のエネルギーが上がっている時、その要因を分解していくと、上位資質の強み発揮となっていると気づくことができ、心のエネルギーが上がる要素や瞬間も実感できるようになりました。
この「上位資質の組合せ」を考える時、ストレングスファインダー®TOP10だけでも、組合せは相当数あります。ほとんどの資質・才能は、単独で出ることはなく、組合せて出ているらしいので、「自分自身の上位資質の組合せによって下位資質と同じ効果を出しているとしたら、どんな組合せか?」を自問自答し試していくことに楽しさを感じています。そして最近では、心のエネルギーを自分のバロメータに置けば、上位資質の強み発揮に再現性が生まれることも感じはじめ、自分の進化を嬉しく思っています。
「強み磨き」「強み発揮」を広めていきたい
私と同じように、つい欠点克服に目が向き、自分の強みの元になる資質・才能に気づけていない方も多いのではないかと思います。もっと自分自身を知り、自己肯定して、自分自身の素晴らしさをどんどん磨いて発揮してほしいと思います。こうして、コーチング、ファウンデーション、ストレングスファインダー®を学びながら、会社の恩師から7年前にいただいた言葉を思い出し、人生で大切なことがつながっています。
・人は人によって磨かれる
・他人と比較して足りないものに悩んでも仕方ない。所詮、自分は他人にはなれない
・今の自分を悲観することはない
・他人の価値観や過去に囚われず、自分の行動や将来の結果を考えよう
・他人に勝つことより、”自分自身に克つ”努力を!
遠回りしているようでも、人生に無駄なことはなく、らせん階段を登るように、同じような光景に出合いながら、その中でも見える景色は違っているのかなと思います。
これからも、コーチとして、FBC講座のアシスタントとして、関わる方々と同じ目線で、その方が真に目指すところへの伴走を続けていきます。
とても長い文章をお読みいただき、ありがとうございます。