コーチングプラットフォーム認定コーチ・松岡直美です。

今回のブログはFBC講座のファウンデーションの学びの中で、コーチから投げかけられた一つの質問についてです。お読みいただけたら嬉しいです。

自分にとって憧れの人物って?

何年か前に講座で自分にとっての憧れの人物をあげるワークをしました。

そのときに自分の周りにいる声楽の恩師や憧れの先輩コーチから歴史上の人物までいろいろとあげてみた中で、いつも私があげるのが梨木香歩作の「西の魔女が死んだ」に登場する自称「西の魔女」のおばあさん。

その本を読んだときに、なぜかとても心惹かれるものがあって、映画も観たし、そのロケ地にも足を運んだのです。

その憧れの人の中に、自分自身の基準や価値が投影されているかもしれない。ファウンデーションを学ぶ中で、その場に参加している人たちの力を借りて紐解いていく・・。

「西の魔女」~田舎で一人野菜や花を育てて、手作りして毎日豊かに過ごす英国人のおばあさん。そこに心に傷をおってちょっと疲れた中学生の孫がやってきて一緒に暮らす。自称「西の魔女」のおばあさんは包容力があって、時には厳しい存在。おばあちゃんの口癖は「アイ・ノウ」・・「知ってますよ」という意味だけでなく、孫に対して「どんなことがあってもあなたの味方よ」という意味もこめられているような、一言で深いやりとりがあります。

私が心惹かれる「西の魔女」をテーマに10分のコーチングセッションがありました。

どんなところに心惹かれるのか?自分が向かいたい先はどんな状態なのか?言語化していくうちにでてきたのが

「丁寧に生きる」

「西の魔女」はぶれずに丁寧に生きている感じがしたんです。

そこでさらにコーチからの質問が・・!

あなたにとって丁寧に生きるって?

私にとって「丁寧に生きる」ってどういうことなんだろう?

10分というセッションの中で即答できる質問ではなかったので何を答えたのか忘れているけど、この質問が何年たっても私の頭の片隅にあります。

ふっとしたときにそれが出てきて、答えを探しています。

時には普段のコーチとのセッションでもそのことを話すこともあります。

人は質問されると答えを探そうとする生き物だそうです。なのでコーチングセッションの時間の中で答えが見つからなくても、その先に自分自身で見つけようと考えを深めていく。

一つの質問から「丁寧に生きる」ことをしたいと考えるようになって私の過ごし方は変わってきました。(変わるといってもここまでに何年か経過してますが(笑))

一つの変化は、仕事を入れない日を意識して作るようになったこと。

以前の私は夏休みでも仕事と仕事の合間に親や弟妹との時間を入れるので、みんな私のスケジュールに合わせていました。合間にうまく入るとスケジューリングできてる感があったぐらいです。

親や弟妹をないがしろにしていたわけではないけど、大事にしているなんて伝わるわけがなく、いつの日か心の溝ができていっていました。「何かのついで」に実家に帰る。○○に行くから交通費が浮くよね。そんな風に接するのではなく、目の前の人のために時間を使う。その時間を大切にする。

今の私にとっての「丁寧に」は

・目の前の人との時間を大切に過ごすこと。

・季節の変化に目を向けて風のそよぎや小鳥のさえずりに気づくこと。

・ネガティブな感情も含めて自分の感情をちゃんとみてあげること。

そんな風に人と関わり始めたら、不思議なことに周りが変化してきました。関係が最悪のところまでいってたところから少し距離が縮まっていました。

たった一つの質問から始まって人生が変わる。コーチングっておもしろいし、人生っておもしろい。

「アイ・ノウ」どんなことがあってもあなたの味方よとコーチとしても人としても

私らしく「西の魔女」に近づいていこうと思います。

お読みいただきありがとうございました。