今回は、ストレングスファインダー®️によってある人への理解が進み、その人に対する自分のイライラが解消しただけでなく、興味が高まった話をしたいと思います。


それは以前、勤務していた会社での日常の出来事でした。当時、ある部門でマネージャーをしていて、様々な部下からの提案や報告を受ける立場にありました。

そして、ある部下(仮にAさんとしましょう)の説明を受ける際に、イライラすることがしばしばありました。

部下たちの多くは、要点を簡潔にまとめて説明していた(ように私は感じていた)のですが、Aさんの説明はいつも長く、Aさんが説明している内容と今回の説明の目的と趣旨にあまり関係がない(と私には思える)ことが多く含まれているように感じていました。

なので、段々とイライラしてきて、「これとそれは関係ないでしょ!」と結構強い口調で言うことがしばしばありました。

そんな日々を送る中、自分の担当のメンバーにもストレングスファインダー®️を受けてもらおうということになり、Aさんにも受けてもらいました。

ストレングスファインダー®️を扱うとき、その人の上位の資質のフィルターを通してその人のその行動や考え方を覗くというアプローチをしばしば行います。

つまり、その人のその行動や考え方はど、その人のどの上位資質の影響を受けているのか、その人のどの資質がその考え方やその行動をさせているのか、というアプローチです。

AさんのTop5の資質を見てみると、「運命思考®️」と「収集心®️」がありました。

「運命思考®️」は英語名で「Connectedness®️」という通り、万物は繋がっていて、他の人には見えない繋がりがその人には感じられるという才能で、「収集心®️」は、様々な情報を集めたい、そして集めた情報が誰かの役に立つことに喜びを感じる才能と言われています。

そして、「あ、ひょっとして、これが作用しているのか〜」と思いました。

色々な情報を集めて、そして集めた情報をみんなのために使いたいのかな・・・

一つ一つの要素は(少なくとも私には見えない何かで)Aさんの中には関連性があり繋がっているのか・・・

だから、いつも説明が長くなるのかも・・・

仕事の中には、スピードを求められるものもありますから、その時には、「ちょっと話を切らせて。先に結論を言って」とスパッと切ることもありましたが、気がつけば、自分の中でイラついた感情は起きていませんでした。

そして、イラつくというよりはむしろ、じゃあ、Aさんの中で、どんな風に繋がっているんだろう?と逆に興味が湧くようになったのです。

とはいうものの、相変わらず、説明を受けても、どう繋がっているのかは理解できなかったのですが(笑)。

そんな時でも、以前は、「わからねー!」「何のことを言っているの?」とイライラして対応していたのが、「あ、Aさんの中では、こちらでは見えない何かで繋がっているんだな」と受け止めるようになっていました。

それと同時に、そうした自分の捉え方の変化にも驚きを感じました。

ストレングスファインダー®️は自己理解だけでなく、他者理解に大いに役立ちます。


今回は、ストレングスファインダー®️の例でお話しましたが、コーチングプラットフォームのFoundation Based Coachingの講座では、ストレングスファインダー®️だけでなく、様々な切り口から人の多様性を取り扱っています。

色々な角度から自分と他者を眺め、自己理解と他者理解が進む、そんな体験を一緒に味わいませんか?