断られるのが怖くて頼めない

皆さんは、気軽に頼みごとができるタイプですか?私にとっては、とーってもハードルが高いことでした。

なぜか?

もしも、断られたらどうしよう?断られたとしても、何が起きるわけじゃないのに。これね。断られたら、自分のすべてを否定されたように、受け止めてしまう考え方を、私が持っているからなんです。

実際は、そうじゃありません。

私の、そのリクエストに対して、その時、その方が「断る」という行為をしただけ。単に気が乗らない、体調が悪い、忙しい。いろんな理由があります。そう頭では分かっていたけれど、自分の思い込みをなかなか手放せないでいました。

断られた体験

そんなある日。倍賞千恵子さんのコンサートに行くことにしました。去年、エンジン01というイベントのオープニングコンサートの彼女の歌声に涙が出て、絶対に行こう!と思っていたからです。

自分一人で行ってもいいんだけど、パートナーに「一緒にどう?」と声を掛けてみました。どうしても彼と一緒に行きたいというわけじゃないけど、一応、声を掛けておこうかなという気軽な気持ちです。

パートナーは、「僕は、演技を見るだけで十分」と断られました。これね。とっても嬉しかったんです。なぜか。

彼は、自由なんです。自分がしたいことはするけど、したくないことは無理に付き合わないよというメッセージですね。もしも、私だったら、あまり気が進まなくても、「行く」と答えていたかもしれません。

私も断っていいんだ

彼が断わってくれたおかげで、私はとても自由を手に入れた気分になりました。断っても二人の関係が変わるわけじゃない。だったら、私も断っていいんだ!って。

誰かに「リクエスト」することは、とっても大切。リクエストすることで、あなたの大切な人が、あなたの力になりたい場面を作ってあげられるんです。

リクエストをすれば、私が何を希望していて、何を希望していないかを相手に伝えることができます。また、言いたいことがある時は、言ってくれるんだなという安心感を、相手に持ってもらうこともできます。

断られることで、逆に自由を手に入れた私の体験。私の固定概念を小さく崩してくれるきっかけになりました。