みなさん、こんにちは。
コーチングプラットフォーム認定コーチ、Gallup®認定ストレングスコーチの山本美香です。

自分の当たり前は、他人の当たり前ではない。
そうは言うものの「なんでそんなことするの?」なんて、自分との違いに、ついつい苛立ってしまうことは、ありませんか。
今日は、そんなエピソードを1つご紹介します。

・イヤ~な予感は当たるもの

ある日のこと。
コードレス掃除機が壊れたので、買いに行こうと、夫といざ家電量販店へ。
休日だし、さっさと掃除機を買って、お昼にしようかな〜なんて、私は考えておりました。でも、この時、ちょっとだけイヤ〜な予感がしていたのです。また、時間がかかるだろうなって。

それは、以前ロボット掃除機を買った時。
夫は、気になるものは、片っ端から試して、性能はどう違うのか一覧表で比較したり、店員さんを捕まえては、いろいろ聞いてみたり。
その時、購入までにかかった時間は、1時間30分!
私は、ピンと来たものでいいのではないか程度で、30分もあれば決まるだろうと、たかを括っていたのです。
想定の3倍もの時間がかかり、買った嬉しさよりも、イライラした記憶の方が、私に鮮明に記憶に残っていました。

・そして、歴史は繰り返される

私のイヤ〜な予感は、当たるもの。
予想通りに、今回もやはり1時間30分コースに。
手に取って試したり、機能など10機種程度は比較したものの、どれを買うのか、決まりません。購入目的で来たからには、買って帰りたい私。とはいえ、自分の意見ばかりをゴリ押しもしたくないし、夫と一緒に選んで決めたいと、思っていました。

・買うポイントが違うことに気づく

このままでは、ラチが開かないぞと、何とかこの場を打開したい私。
そこで、私は、夫に聞いてみました。

「これを買うのに、一番優先するのはどこ?」

夫は、こう答えました。
「ゴミを吸った後のお掃除が楽ちんな、これがいい!」
私は、夫にこう伝えました。
「吸い込み口に髪の毛が絡むから、吸い込み口の掃除が楽ちんなものがいい!」
なるほど、夫が大切にしていたのは、そこだったのか!

重要視する機能が違っていたから、なかなか決まらなかったのだなと。
私が、ストンと腹落ちした瞬間でした。
それから、店員さんのアドバイスを聞き、最終的には夫が一押しの掃除機に無事決定。
私は、とてもスッキリした気持ちで、その掃除機を購入できました。
当初予算の3倍以上となりましたが(笑)、私にはお値段以上の価値ってもんです。

・どの資質がぶつかっていたのか

夫のTOP5は、調和性、原点思考、分析思考、最上志向、信念。
私のTOP5は、収集心、内省、着想、学習欲、個別化。
今回の件をストレングスファインダーから見てみると、何がぶつかっていたのだろうか。
私が2番目に持つ「内省」を使って、脳内対話をしながら、考えてみました。

私は、購入目的で来たからには、必ず買って帰りたい。
これは、8番目にある達成欲さんが動いている感覚がある。
一方、夫は買うからには失敗したくないし、一番自分が使い安くて、機能がいいものがほしい。
だから、無理して今日買わなくてもいいよねと、考えていたのだとか。各商品には、どんな機能があるのかがとても気になるのは、2番目の分析思考さん。
家で一番効果的に使える商品が欲しいのは、4番目の最上志向さんと、私は分析しました。
上位に、調和性という資質を持っているからなのか、普段もなかなか自分はこう思うって聞いたことがないかも。そんな時は、今回のように聞いてみようと、思った次第です。

行動は目に見えるけれど、その裏には、どんな想いがあるのか。
また、どの資質が源泉となって、行動しているのか。
これを知るには、相手の大切なことを大切にすること。
そして、その行動の裏にある想いを聞いてみる対話が必要です。
一番身近にいる夫でも、まだまだ知らないことはあるのだな。
そう感じた今回の体験でした。

自分の当たり前は、他者から見れば、当たり前ではない。
また、その逆もある訳で。
イライラしている時、みなさんは何がそうさせているのか、考えてみては、いかがでしょうか。
ストレングスファインダーから、そのイライラをひも解いてみることは、おススメいたします。
紐解くには、ちょっと気持ちを落ち着かせてからの方が、いいかもしれませんね。