コーチングプラットフォーム認定コーチの田中真紀子です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!このブログへ記事を投稿することが私自身にとっても貴重な振り返りの機会となっており、感謝申し上げます。
今回は、自己基盤でいうところの「ニーズ」について書いてみようと思います。
先日、コーチングや自己基盤を学ぶ勉強会に参加した時のテーマが「ニーズ」でした。
漠然とは知っていたけれど、深く掘り下げるのは初めての体験で、とんでもないことが見つかったらどうしよう?!とドキドキしながら参加しました。
ニーズって何?
「こういう風に見られたい(見られたくない)」
「こんな人だと思われたい(思われたくない)」
そんな気持ちを私たちは心の中で持っています。
それをもっていることで、意識的にも無意識的にも行動を選んでいる・・・。
ざっくり言うとそんなイメージです。
勉強会で他の方たちの体験談を聞いているうちに、「私にもそんなことがあったなあ(そこで私はこんなことを思ってこんな行動を選んだなあ)」、「私の中にある〇〇という思いは、こんなきっかけで出てきたのかも!」と、たくさんの種イモやストーリーが引っ張り出された感じです。
今日はそのうちの一つを紹介します。
常識のある人だと思われたい
子どものころは本当に好きなものを選び、何でも言い、わーっと本能のままに振る舞っている子どもでした。
食べ物を選ぶときは、一番大きくて美味しそうなものを躊躇なく選びました。
そんな私は、兄弟姉妹のいない一人っ子として育ちました。
幼稚園の頃だったか、小学校低学年のころだったか時期は忘れましたが、その頃から「ひとりっ子だから~~だね」と言われることが多くなりました。
言っていたのは周りの大人たち・・・祖父母、お友達の父母、先生方など私の周りで関わる方だったと思います。
ちなみに、私の人生でひとりっ子~云々言われたのは、その時期に偏っていたように、今振り返ると思います。小学校に上がる前後が特に多かったかな。
「ひとりっ子だから、〇〇出来て良いね」
といった感じに、兄弟に気を遣わなくていいよねーといったニュアンスで言われていたように思います。
もらったお菓子をその場で食べずに、家に持って帰って食べると言ったら「ひとりっ子だから、兄弟に取られる心配をしなくていいね」みたいな感じです。
決定的に嫌というほどのことではないけど、なんか、モヤモヤするなあと思いながらやり過ごしていました。
ある時、祖父母と母といた場面で祖父母から「ひとりっ子だから甘やかされて育っている」と言われたことがありました。
祖父母(母から見ると舅・姑です)が母に言っていたように思います。
そんなことが何回かあって、私のふるまいで親を巻き込むっておかしくない?!(怒)と思いながらも、私のふるまいで親を傷つけるのは嫌だと感じるようになりました。
その後も場面を変えて何回か同じようなやり取りを繰り返すことで、その思いはいっそう強くなりました。
そうして、私の辞書に「遠慮」とか「とりあえず様子を見てから行動を決める」が加わりました。
(ひとりっこだから)常識がないと言われたくない
(が転じて)常識のある人と思われたい!
・・こうしてニーズが1個完成しました!
食べ物を選ぶとき、一番大きくて一番美味しそうなものを・・・じーっと見ている、すぐ飛びついたら何言われるか分からないよ!
ニーズがあることで得られたものと失ったもの
このニーズがあることで、得られたものは
安心感のある人
お任せして大丈夫な人
突拍子もないことはしない人
私の場合は、主に社会的評価でした。
逆に、このニーズがあったからこそ失われたものは、心のままに選択する機会
私の場合は、人の目を気にして必要以上に縮こまって選択の幅を狭めてきたかもしれない・・今思うと失ったものはそれかもと思います。
「常識のある人と思われたいでしょ?!」
言われ方によっては、受け止められなかったかもしれません。
今回の勉強会で、自分のストーリーとともに私にこのニーズがあるんだということを知ることが出来たことで、「そんな自分なんだなあ」と受け止めること、受け入れることが出来たように思いました。
今後どうするの??どうしたいの??というときですが、
私には「常識のある人と思われたい」というニーズ(潜在的思い)があることを知ったうえで、この場面ではちょっと緩めてみようとか、ここでは出さなくても良いとか、切り替えができればいいなと思いました。このニーズを持っていることを受け止めて、欲しいものを取りに行く・・そんな感じです。
ニーズを満たすために(無意識的に)人に頼りっぱなしになると、人がいなくては成立しないニーズになり、人の行動で自分の気持ちが振り回されると思います。
時には無理のない範囲でリクエストもしつつ、ニーズを満たしたり、お付き合いを続けたいと感じた時間でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コーチングプラットフォームでは、講座でのワークでコーチの先輩である講師やアシスタントからたくさんのサポートやフィードバックを受ける機会があります。なにげない言葉に思えたものが、あとで振り返ると深い意味だったと気が付くことも多々あります。
ぜひ、皆さまとも味わい豊かな時間をご一緒できますよう、お待ちしています。