こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの田中真紀子です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!このブログへ記事を投稿することが私自身にとっても貴重な振り返りの機会となっており、感謝申し上げます。

コーチングを学ぶときに必要な3つのステップは
・コーチングを学ぶ
・コーチングを実践する
・コーチングを受ける
だと言われています。

他の2つはともかく、「コーチングを受ける」ってなんだろう?
相互練習などでお相手の方のコーチングを受けることもあるのに、あえてひとりのコーチと契約して、継続して受ける意味ってあるかな?そう思われる方もいるかもしれません。

今日はコーチングを受け続けたらこんな事があるよという話を同じコーチの方から約2年近くコーチングを受け続けている私の経験も交えながら書こうと思います。
最初は2週間に1回、家庭や仕事が忙しい時は毎月1回の頻度で続けています。この頃話す内容が最初の頃と変わってきているのを感じてます。
最初の頃は目標達成の話、コーチとしての大先輩にティーチング兼アドバイスをお願いするような話がほとんどでしたが、最近は内面の話、つまりは私の考え方の癖だったり、自己基盤的な話もするようになってきました。

コーチングで心の奥をさらけ出すような深い話をできるのか

私の場合は、「最初の頃は、話せているようで話せてない・・」です。
特に、生々しい感情の動きは話していなかったです。

私には「人からまともだと思われたい」という欲求があります。
世間一般の基準から大きくハズレていたくない、普通の人だと思われたい、
だけど、「ちょっとおもしろい人だと思われたい」という欲求もあります。
これらの欲求は無意識のうちに私に着ぐるみを着せます。
そうすると、出てくる言葉は、着ぐるみが喋った言葉になります。
違う言葉で表すと「取り繕った言葉」です。

「嬉しかった」「悔しかった」と感情の言葉のようなものを話しても、それは一度頭の中で考え、整理された言葉であることが多いように思います。
「見せたい自分」・・着ぐるみが話す言葉かもしれません。

どうして取り繕うの?~子どもの頃は出来ていたけど、手放しているもの

・大人たるもの人に涙を見せてはいけない
・人前で取り乱すなんてみっともない
・目標達成に向けて余計な感情は排除すべき
おとなになり、社会という海の中で泳ぐために私たちは様々なスキルを身につけると思います。
そんなスキルを身につける前の幼児の頃、ただただ悲しくて泣いたり、嫌なことは嫌!と言って誰の前とも構わず機嫌を悪くしたり、嬉しいときはニコニコヘラヘラしたり、・・・たしかに、出来ていたんです。
それが、おとなフィルターを通すことで、魔法がかかります。
私のように取り繕いとなって現れるかもしれないし、しかたない選択だったんだと無意識に自分の気持ちや行動を養護する形の言葉となって現れることもあります。

コーチからまだまだ本当の自分を話していないように見えると言われて

正直、むっとしました!
その時は「話しているやん!!」と思ったけど、今思うと、おとなフィルターを通していたんでしょう。

その日のコーチングセッションのテーマは、母親の介護・看護についてでした。
療養中心の生活からリハビリ中心の生活になったことで、病院を転院して、必要なものもそれまでと変わりました。転院直前にも色々揃えたけど、あとからも「あれがいる」「これもいる」、「使ってみたら他の人が使っているものが良さそうに見える」、「思ったより病院の中が暑い」など山ほどリクエストされていました。

「母も大変だから今は仕方がない、私も今は諦めて付き合っている」
そんなふうに話していた時に、「大変そうに見える、本当の本当に大丈夫なのか」と聞かれて、「今は仕方がないです、今だけのことなんで」と答えました。
もう一度、「あなたの本当の気持ちは??」と聞かれて、「さっき話したやん!」と若干キレ気味に思いました。

しばらく別の話をしていて、切り口を変えてもう一回聞かれた時、「次々に要求されてそれに応えたいけど、私も仕事があって時間や場所に制約がある。何度も何度も買い物に行くことでお金の減りも早くて心細いし、仕事で疲れてる時はしんどいし、何より自分の時間と体力をを削られているような焦りがある」と言っていました。

私は、心細さや焦りを「今は仕方がない」という言葉で感情に蓋をすることで自分の世界を平穏にしていたんです。

もっと聞かれた時「母親は前は私を気遣う言葉も掛けてくれたのに、今は自分の要求しかいわなくなった」と心の奥にある受け入れたく無くて見ないようにしていた自分の気持ちを泣いて話していました

話したあと、あ、これだ!!と感じました。
誰にも見せないようにしていたけど、本当は心細かったし、何よりもっと私のことも気にかけてほしかったんだ!と。

この「私のことも気にかけてほしい」という気持ち・・・

私の場合は、おとなフィルターで真っ先になかったことにする感情だけど、周りに対して違和感を持って人間関係を壊したり、打ち込んでいたことを急に投げ出す時など、この気持が満たされてなかったことがあったなあ、今振り返ると思います。

その後の気持ち
ちょっと生々しい話もしていましたが、今「私のことも気にかけてほしい」という自分の感情を手のひらに乗せてみると、「よく我慢したねー」とも思うし、「もー本当にこの子は」とも思うし、手は掛かるけどなんか愛しいもの・・かわいいかわいいヒヨコを手のひらに載せたような気持ちになりました。
「やっと会えたね」

まとめにかえて
ちょっと長くなりましたがいかがだったでしょうか??
同じコーチとコーチングを続けるメリットは、お互いの癖を知ったうえで、何を話しても否定されない・大丈夫!としっかりした関係性を築いていること。そして、時には取り繕いのない自分の生の気持ちを話しやすいことにあります。
違うコーチを渡り歩くことも視点を変えるという意味では良いことですが、安心してお話できるコーチとコーチングを続けることで自分の中のヒヨコ(生の感情)を取り出し、大切に眺めることも出来るかもしれません。

ぜひ、皆さまにもそんな心豊かな時間を経験して欲しいと思います。

コーチングプラットフォームでは、講座でのワークでコーチの先輩である講師やアシスタントからたくさんのサポートやフィードバックを受ける機会があります。なにげない言葉に思えたものが、あとで振り返ると深い意味だったと気が付くことも多々あります。ぜひ、皆さまとも味わい豊かな時間をご一緒できますよう、お待ちしています。