コーチングプラットフォーム認定コーチ・田中真紀子です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!このブログへ記事を投稿することが私自身にとっても貴重な振り返りの機会となっており、感謝申し上げます。

今回は、コーチングのゴール設定について書いてみようと思います。
コーチングセッションが始まると、コーチはクライアントさんが話したいテーマと、約束した時間内にどんなことが分かればいいかという、いわゆる「ゴール」を確認します。
ゴールを日常生活に例えると、タクシーに乗ったときに目的地を運転手さんに伝えるようなイメージです。
目的地へぴたっと着くことがタクシーを利用する目的の一つですが、全く違う場所で降ろされても、遠回りされてもお客さんは大いに引っかかると思います。
コーチングにおいても、その時間中クライアントの希望通りのテーマを扱えていて、話したい方向に話せているかの確認が大切ですが、私自身、このゴール確認が甘く、キーワードだけ聞いてそれがゴールだと思い突っ走って話を進めてしまい、クライアントさんは本当に話したいことを話せたのかと、あとから反省したこともあります。

体験から気づいたゴール設定の大切さ

今日は、私が髪を切りに行った体験から、ゴール設定の大切さを(自戒を込めて)改めて考えてみたいと思います。

私は10年以上同じ美容室に通っていたのですが、長年お世話になっていた美容師さんが故郷で独立されて、担当が変わりました。
以前お世話になった方も、新しい担当の方も、最初に「今日はどうされますか~?」と聞いてくれるのは同じですが・・・、
数回通って、新しい担当の方は、「今日はいつもより短くしたい気分だ」とか、「イメージを変えてショートカットにしたい」などのざっくりした要望を伝えたら「承知しましたー!」の言葉と同時にハサミを入れてしまうことに気付きました。

例えば、「ショートカットにしたい」といっても、様々なショートカットの形があると思います。
「ショートカット」という言葉は使うものの、前下がりにしてボブに近い形にしてほしいとか、耳は出すのかまたは隠すのか・・など様々な要望があると思います。
私はその辺もしっかり確認して、切り終わったときにどういう髪型になるかイメージを共有してもらえると心強かったのに、確認なくバッサリ切られたことで、その時抱いていた「耳は絶対隠したい」という要望は叶えられなくなり、「あーあ」となると同時に来店前のワクワクも吹っ飛び、この時間が早く終わらないかなあと残念な気持ちでその場を過ごしました。

髪を切るときも、お客さんの描いているゴール(なりたい姿)の確認し、双方で同じイメージを持つことが何よりも大切で、満足度にも関わってきます。
お客さんのなりたい姿や話した言葉通りにカットしたらどうなるかをより具体的にイメージするために写真で確認したり、お客さんが髪型を整えてどんな場面に立つのかや他の人からどう見られたいのかを聞いてみたり、そのヘアスタイルにすることで今までとケアのギャップがあるなど、お客さんには見えていないことを伝えたりすることが出来ると思います。

今までお世話になっていた方は、このゴール確認がとても上手だったからこそ、切ってもらう側の私は安心して身を任せていたんだと痛感した出来事でしたし、この体験は私の中でコーチングのゴール設定と結びつき、私もゴール設定が甘くクライアントさんにこのような思いをさせていたのか?!と怖くなった出来事でした。

コーチとして話を聞いていると、クライアントさん自身がゴールと思って話していたことが、目標や目的、目に見えやすい象徴の一つではないか?と気が付くこともあります。
クライアントとして話しているときは、話すことに夢中でなかなか気が付かないことが多いからこそ、コーチのほうから客観的な視点で相手が気付いていないと思われることをお伝えすることが大切です。
この時間のゴールやお話しの方向性、達成したことはどうやって判断するのかなどをじっくり確認し、お相手と共有したうえで、クライアントさんと有意義な時間を共に創り上げたいと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
コーチングプラットフォームでは、講座でのワークをとおしてコーチの先輩である講師やアシスタントからたくさんのサポートやフィードバックを受ける機会があります。私自身、なにげない言葉に思えたものが、あとで振り返ると深い意味だったと気が付くことも多々ありました。
ぜひ、皆さまとも味わい豊かな時間をご一緒できますよう、心よりお待ちしています。