こんにちは、コーチングプラットフォーム認定コーチの田中真紀子です。

今回、コーチングプラットフォームの宿題セッションでの体験をテーマに記事を書いてみようと思います。
コーチングプラットフォームでは、講座と講座の間に1回宿題セッションがあり、各々がコーチ役・クライアント役・オブザーバー役を交互に実践します。

さて、クライアント役です。
一体、何を話せば良いのかな?
10分や15分で落とし所のつくテーマを用意しなければだめ?
目標設定やキャリアの方向性、向上心がある人だと思われるような事を話さなくてはだめ?毎回毎回そんなテーマを用意するのは大変だし、なんかちょっと今の気持ちと違うんだよな。
宿題セッションに限らず、そんな気の重さを感じたことはありませんか?

いえいえ、何をお話ししても良いんです!
小さいことも自分の中では抵抗があることも、今一番気になっていることも・・なんでも!
今日は宿題セッションでの私のクライアント体験を実況中継風に振り返ってみましょう。

お箸について話します

コーチに今日は何をお話ししましょうか?と聞かれたとき「私は今モヤモヤしていることを話したいです!お箸のことを話します」と言いました。

お箸。
食事や弁当を食べる時使う、あのお箸です。

セッションを受けた頃、私にはモヤモヤしている事がありました。
この事については自分でも何度も考えていたけれど、どうしたいのかがよく分からず、コーチングのテーマには相応しくないのでは?という気掛かりも抱えたまま話し始めました。

私はうっかりさんで、よく箸を持っていくのを忘れます。つい先日は箸箱だけ持ってたものの、中に箸が入っていませんでした!
このようにあまりにもウッカリを重ねるので職場の引き出しには何本か割り箸をストックしています。コンビニや弁当屋で余分にもらったお箸を気がついた時にためていた感じでした。

ところが、ウッカリさんがそのストックを使う頻度より、同僚のAさんが「借りに来る」頻度の方が高いのです。
「ごめーん!貸してー!」とは言うけれど、毎回毎回、「貸して」でなく「頂戴」なんですよね。
1回、2回なら良いけれど。そうじゃないところも。
私は箸屋か?!
いやいや売ってないから!なら箸貸しか?!

なんかイライラモヤモヤしてます!

(コーチ、以下コ)セッションが終わったあとどうなっていたいですか?
(私)箸みたいな小さいものにこだわる自分を捨てていたい、このモヤモヤを早く終わらせたいです。

と言いながらも、どこか心の奥で「10分という短時間のセッションだし、本当にモヤモヤは晴れるのだろうか?」と疑問がありました。
セッションの終わりには「引き出しに蛇の抜け殻か黒光りするあの昆虫の模型でも仕込みます!」と言ってるんだろうか?
いやいや、勝手に持っていく人じゃないからそれは意味ないなあ。
だったら相手が気後れするような高級割箸貸すのかなあ?などと、ぼんやり行動宣言を妄想してたんです。

成敗したいのか、ねっちょりとケンカ売りたいのか、もはや何をしたいのか分かりませんよね。

他にも箸を借りていく人はいるけれど

話の流れで他にも箸を借りていく人が時々いるけど、それは気になっていないと言っていました。

(コーチ、以下コ)へえ、その人たちのことも詳しく教えてもらえます?
(私)その人たちは翌日割り箸を用意して返してくれるかお菓子をくれたり、なにかしらフォローがあるんですよね。
(コ)そうしてもらったときどう感じますか?
(私)やだ!そこまでしなくて良いのに!とか、
あげたつもりだから返して貰わなくて良いのに!と思うけど、そう思いながらどこかで嬉しい。

(コ)あなたの中でその人達ってどんな存在ですか?
(私)好きな人であり信頼できる人とカテゴライズしています!

(コ)その人達と借りると言って貰う人の違いはなんですか?
・・・この質問にはすぐに答えられませんでした。
(私にしては)かなり熟考しました。
「違い」ってなんだろう?
人としての資質?

ただお箸を渡しただけなのに、
・私のためにお菓子用意してくれて嬉しかったなあ
・家に帰って箸のことを思い出して、わざわざ用意して持ってきてくれたんだなあ
多分、その人たちは相手が誰であっても同じように振る舞うかもしれないけれど、私との関係を大事にしてくれているのかな?
「借りる」と「もらう」言葉は正しく使え!
ではなく、あれ?なんか、今、出てきたんですけどー!

ん??!

(コ)Aさんにどう思われてると感じてます?
(私)軽く扱われて・・いる、この人はそうしても大丈夫な人!そう思われているような・・そんな気がしま・・す。あーっ!

軽く扱われている?!

その時、あ!私の引っ掛かっていたことはこれなんだ!ここだったんだ!!って身体中に衝撃が走りました。
今までも何かあった時、軽く扱われていると感じたり、そうやっても大丈夫な人として扱われた時、私はモヤモヤしたり、苛立ったり、その人にしっぺ返しをして時には人間関係を悪化させたこともありました。
言ってみれば何度も何度も引っ掛かる私のつまずきポイントみたいなこの感情。
なのに、コーチにお話しするまで気がついていなかったのです。

たとえば、氷山を思い浮かべて下さい。
氷山は海面の上に見えている部分はほんの少しで、海面の下の私達から見えてない所にもずっと大きな氷の塊があります。
このセッション、テーマはお箸だったけれど、お箸は言わば氷山の海面の上に見えているほんの一角。
本当のテーマや課題は海面の下に隠れた氷の塊にあったんです。海面の下の見えていない部分の感情や考え方の癖をコーチに触れてもらったことで、自分の大切にしている感情や陥りやすい考え方の癖をひとつを見つめることが出来ました。

その後のはなし

今回、私が「軽く扱われているようだと感じている」と気が付いたことで、今後はAさんにどんな風に扱われたいと思っているかだけではなく、どんな関係を築きたいのか、この先はどうしたいのかを深く考えるきっかけになりました。
そして、今までと違う視点でAさんを見るきっかけにもなりました。
確かに今も箸は返さないけれど・・・
箸は軽く扱うけれど、その他の所ではそんな事ないと感じるやりとりが何度かありました。
ある時Aさんが他の人と話す姿を見ていると、Aさんの人との関わり方や距離感が私の持つ常識や感覚とかなり違うように感じることに気付きました。
立場の違いを超え親しい人にはすごく近く、建前も捨て、ざっくばらんに気心の知れた家族のように関わる人ではないか…そんなことに気がつき始めたのです。

それも、あの時の宿題セッションでコーチと話して自分の心の奥の深い所にある感情に気がついたからだと思います。

軽く扱われているかどうかを判定しようとするのではなく、今まで見えてなかったAさんともう少し心を開いて関わってみようと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

何か、今回の内容が皆さんがコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです!!

自分らしい豊かな人生を過ごせるようになってくるファウンデーション(自己基盤)を学ぶ手段として、コーチングプラットフォームのファウンデーションベースドコーチングの講座で学ぶこと、とってもおススメです。
講座は講師が全体に向けてレクチャーし、
全体での学びを深める時間と、小グループに分かれて
双方向での活発な意見交換を行い、学びを深める時間があります。

その際に各グループに1人以上のアシスタントが参加することで、質の高い学びを提供しています。

ぜひ、一緒に学びましょう!