こんにちは。
コーチングプラットフォーム認定コーチの馬越 敏広(うまこし としひろ)です。

ブログを見に来てくださり、ありがとうございます。

今回は「フィードバック」について、私の体験談を書きたいと思います。

コーチングの四大スキルとして「傾聴」「承認」「質問」「フィードバック」があります。
私は、左から順番に土台のスキルであるように感じており、「傾聴」と「承認」が土台としてあるから「質問」「フィードバック」が機能する(相手に届く)と感じています。

フィードバックって何だろう

コーチングを学び始めたとき、講師・先輩コーチから「フィードバックがコーチにとって、とても重要なスキルである」と教わりました。

しかし当時の私は、『フィードバックは、「評価されていること」「指摘」「ダメ出し」』ととらえていたので、「フィードバックされることは苦しいこと」』と感じていました。

特に仕事における上司からのフィードバックに対して、こう感じる傾向が強くありました。

私は、2020年1月からコーチングプラットフォームのFBC(ファウンデーション・ベースド・コーチング)講座を受講し始めましたが、2021年2月まで1年間学ぶ過程で、このフィードバックを受け取る力が高まったと実感しています。

これは、FBCのカリキュラムでファウンデーション(自己基盤)を学んだことがkikkakeになっています。

自分自身の「とらわれ」に向き合う

ファウンデーションでは「気づく→向き合う→取り組む」を繰り返し行います。
この過程を何度も回すことによって、自己理解が深まり、自己受容できる(ありのままを受けいれられる)ようになり、自己信頼が高まっていきます。

まずファウンデーション基礎コースでは、自分自身の「とらわれ」に向き合います。
知らず知らずのうちに、自分の育った環境や経験、出会いなど様々なことから、自分自身の枠組みが出来上がり、事実ではないことも自身の解釈でとらえています。私もそうでした。

先ほどの「フィードバックは苦しいこと」というのも、その一つです。

マイコーチとのセッションでとらえ直せたこと

この「とらわれ」について、一人ではとてもとらえ直せないことをFBCの中では、アシスタントコーチや同期の仲間とともに対話し、フィードバックをもらい、自分に問いかけ、講座が終わった後も向き合う中で、「固い氷が溶けるように」リフレーミング(とらえ直し)でき始め、フィードバックに対してもリフレーミングできてきました。

コーチングを学び始めた2020年、私は勤める会社で管理職に昇格、かつグループ会社へ転籍、転籍後は会社全体の採用や人材育成を統括する役割、事業所の総括安全衛生管理者となり、更にはコロナ禍が重なって、大きな環境変化に戸惑い、もがいている時期でした。不慣れなことでの失敗もあり、当然上司からの指導も入ります。
上司からの指導は、後には「私の成長を信じて期待して指導くださっている」と感謝の気持ちになりましたが、当時はとても辛い経験でした。
しかし、この時期ファウンデーションに向き合っていたことが本当に自分を助けてくれました。

「上司からの指導はフィードバックである」というリフレーミングができたからです。

何言ってる?当たり前じゃない?という声が聞こえてきそうですが(笑)、私の当時の枠組みは、「上司からの指導はダメ出し」でしたからね(^◇^;)笑

このリフレーミングには、マイコーチをつけコーチングを受け始めたことが大きなKikkakeでもあったと振り返ります。

月2回、マイコーチとセッションをしている中で、私がセッションで扱うテーマは仕事のことが中心。

自分のとらえ方は、生まれてから約50年の間で凝り固まっています。マイコーチからのフィードバックにより、「自分をもっと承認して良い」「逆から見ればそれはポジティブなこと」などとらえ直しができてきました。

人間的な成長を導くファウンデーション強化の取り組み

コーチングプラットフォームでは、コーチであり続けるために、「コーチングを受ける→コーチングを実践する→コーチングを学び続ける」このサイクル全てに取り組みましょうと教えてもらいます。このサイクルが自己基盤を強くし、人間として成長していけることだと実感しています。

フィードバックは全て受け取らなくて良い

これも私にとって大きなリフレーミングです。
フィードバックはあくまで相手からの見え方なので、受けいれるかどうかは自分で決めれば良い。まずは「受け止めて味わってみる」これが大事だと思います。

フィードバックをすること、受け止めることにも、日本人は慣れていないと感じますが、多くの人に私の体験談は伝えていきたいと思っています。

コーチングセッションで気づいたこと「フィードバックは愛」

FBCでともに学んだコーチ仲間で相互コーチングの機会を月1回持っています。昨年秋、たまたまお互いに「自分が最近受けたフィードバックを言語化したい」というテーマでセッションしました。

相互に言語化する中で、フィードバックする側について私が気づいたこと、それは、

・厳しいかもしれないと思うフィードバックほど、相手が受け止めてくれるという信頼があるから言ってもらえる

・もっとこうなってほしいという期待が込められている。こういう気持ちがあるから、言いにくいことも言ってくれる

そこには、相手の愛があると思います。
そう思うと、とても温かい気持ちになりました。

セッションをしたコーチとは、「受け止める自分がどうとらえて、今後の自分の仕事や人生に活かしていくかが大事だね」という話もしました。

フィードバックは自分を理解するためにとても大切なこと

FBC講座の中で、講師のある言葉が私の心にとても刺さりました。
その言葉も紹介します。

「人間は外見ですら、何枚もの鏡を使っても自分の全体像を見ることができません。ましてや、自分の内面なんて、自分で知っていることはまだまだ少ない。
だからこそ、他者からフィードバックを受けて、新しい自分の一面に気づいたり、もっと自分の内面でおこなっているコミュニケーションに耳を傾けたり、感じ取ったりしていくことか大切だよ」

フィードバックを受け取る力が高まると、相手にフィードバックする力も高まる

フィードバックを受け取る力が高まるということは、フィードバックを今の自分に必要なことかそうでないかを選択できることだと思います。その選択・意思決定ができてくると、今のありのままの自分で良いという自己信頼が高まり、とても生きやすくなると感じます。

また、自分がフィードバックを受け、自分自身と向き合い、選択することできてくることに比例して、相手に対するフィードバックもできるようになってくることも実感しています。

自分から見えていること、感じ取ったことを率直に伝えることが相手にとって有意義であることも多く、「I(アイ)メッセージで伝えること」を意識して、伝えていきたいと思います。

自分自身を理解していく旅は一生続いていくでしょうし一生かけても全部は分からないでしょう。自身に向き合い、フィードバックも受けながら、多面的で立体的な自分を知り、自分の好きなところや、その逆のこと、ちょっと意外なことも、まるっと好きになれるといいなと思います。

皆さん、コーチングプラットフォームでぜひ一緒に学びましょう。