皆さま、こんにちは!
コーチングプラットフォーム認定コーチ
年名佐葉子(としな さよこ)です。

 今日は、コーチングスキルのひとつページングについて
お話できればと思います。
 
 「ペーシングってなんだろう?」
と、思われた方る方もいるかもしれません。
 コーチングセッションでは、クライアントが
お話しやすい環境づくりをすることも、
コーチの役割となってきます。

 まずは、セットアップ。
 リアルだと、お互いの距離が近すぎたり、
離れすぎたりしていないか?
また、目線は、真正面に向き合って、
何か、切羽詰まった感じになっていないか?
 オンラインだと、音声が聴き取りやすいか?
画像をオンした場合、画面は明るくなっているか?
などなど、環境を確認します。

 そして、いよいよセッション開始。
クライアントの時間が、その方にとって、
より有意義となるよう、
コーチとクライアントはパートナーシップを
結んで、協力し合っていきます。
それは、まるで、ひとつの曲を奏でていく
音楽会での合奏のようだなあと、
私はつくづく感じます。

 コーチが、クライアントに関わる際の行動の
ひとつとして、ペーシングというものがあります。
クライアントが、心地よく話が出来るよう、
相手のペースを充分に感じて、調子を合わせていくことです。
 
 それは、スピードであったり、声のトーンであったり。
時には、うなずき、次へ話を進めるようにしてみたり。
「あなたのお話、聴いていますよ。」
「あなたのお話、もっと聴かせて。」
総じて、好意的な関心を持っており、
それをクライアントに感じていただき、
安心、安全な場づくりをしております。

 このペーシング。
「ちゃんと出来ているかな?」
ときおり、心配になります。

まだ、コーチングを学び始めていたころは、
ついつい、張り切ってしまい、
「コーチたるもの、元気満載!で居なくちゃ!」
と、気負いがありました。

 F(Foundation)B(Based)C(Coaching)では、
講座のあと、それを復習できるように、
グループ分けをして、宿題でお互いにセッションを
することになっています。
 いわゆる”宿題セッション”と呼ばれているものです。
コーチ役、クライアント役、オブザーバー役に
分かれて、学びの仲間へ、コーチングセッションの
フィードバックをします。

 私が、宿題セッションにて、コーチ役をしたときです。
「元気はつらつ!コーチとして、クライアントさんに
 前向きになってもらいたい!」
と、いう気持ちがフル稼働してしまいました。
「あっ!そうなんですねぇ!」
「うんうん!」
「ほぉー!そうなんだぁ!!!」
と、お話に対して相づちを打ち、
テンポよくセッションの
時間が過ぎたと私は感じていました。

さて、オブザーバーからのフィードバックタイムです。
「あの声のトーンは、大きすぎると思います。
 話の内容を受けて、もっとやさしく語りかけても
 いいのではないかと、私は思います」
と、ご指摘をいただきました。

 そのとき、私はハッとしました。
なぜか、同時に、小学校4年生の頃の音楽会の
記憶がよみがえりました。

 リコーダーの演奏で、隣に居たMくん。
静かな曲なので、そうっと、息をたて笛に
吹きかけて、音を出すように、私はとても
慎重になっていました。
そんな、私の隣から、いきなり
「ヒョロロロロ~🎵」
という、大きく、力強い音。
Mくんが、他の人の音を聴かずに
すべての息を音にのせてしまい、
ひとりだけ、とびぬけた音を奏でてしまいました。


「ワタシ、あの時のMくんと同じだ。
 クライアントの話を聴いていない。」

と、自分がコーチとして、どのように
関わっているのか、見えてきました。

 それと同時に、ペーシングについての
理解も深まりました。
「ペーシングって、そういうことか!
 クライアントを一緒に音楽を奏でる
仲間とするならば、心地よいハーモニーを
作り上げていくってことか!」


 それまでは、
「コーチは、クライアントを元気づけるもの」
という、気負いで、臨んでいました。
宿題セッションを通して、コーチのクライアントへの
働きかけは、多岐にわたっていることが、
頭での理解だけではなく、心まで、ストンと
腑に落ちた瞬間でした。

 コーチングプラットフォームでは、講座では
コーチングスキル、自己基盤について、
しっかり学べます。
そして、宿題セッションにて、
学びの仲間から、自分のコーチとしての
あり方を客観的な視点でフィードバックして
もらう機会があります。

 この宿題セッションは、私にとっては、
講座での学びを、実践することが出来て、
とても、ありがたいカリキュラムでした。

 コーチングスキルを体系的に学んだあとに
実践で、理解度が深まるキッカケ(Kikkake)
となるカリキュラムの
F(Foudation)B(Based)C(Coaching)にて
ともに、コーチングを学んでいきませんか?