コーチングプラットフォーム認定コーチの本間 季里(ほんま きり)です。
「本間さんの傾聴ってとても参考になります」
「本間さんに話を聴いてもらうと気持ちが落ち着きます」
クライアントから寄せられる言葉。嬉しいです。
コーチングでは傾聴は基本のキ。それを学ぶと、世の中がいかに話を聞かないことばかりなのかに気づきます。傾聴は大事・・・それに異存はありません。傾聴があるからこそ、相手は安心して自分の話ができる。思考を自由に解き放ち、考えることができる。だから、上記の言葉は嬉しい。
しかしこの傾聴が染み付いて、いつでもどこでも自然に相手の話をお聴きするばかりだと機会損失にもなるんだな、ということを最近感じています。
初めてお会いする人と話をするとき、日頃の習慣でついつい相手の話をじっくりとお聴きするばかりになります。相手が気持ちよくお話してくださると、更にじっくりモードに・・・で、私は先方のこと、「何をしている人で、どんなミッションを持っていて、どこを目指しているのか?」をよく理解できます。
でも、先日ハタと考えたのです。相手は私のこと、理解してくれたのかしら?「私が誰で、何をしている人で、ミッションは何なのか?何を目指しているのか?」
そのときしみじみと考えました。
傾聴は大事だけれど、時と場合で使い分けなくてはならない。否!使い分けるのではなく、バランスを考えなければならない。聴くことを重要視する場面と、聴くだけでなく自分の話もバランス良くできる場面と、TPOを考える必要があるんだな。
傾聴はできるようだ(守)・・ならば次はそれを破って(破)バランスを考えてみる、そんなステージに来ているのだなと感じました。それができて初めて私らしい話の聴き方(離)ができるようになるに違いない。
自分の中に「これを伝えたい!」という情熱の火をもう一回燃やさねばならないんだなと考える今日このごろです。これも、コーチとして小さな次のステージに向かう一つなのかもしれません。


小児科医、免疫学の基礎研究者として働く中で、組織内のコミュニケーションの重要性、一人ひとりがモチベーションを保ち幸福感を持てるようなコミュニケーションの大切さを感じ、産業医、コーチング、個人並びに企業への伝え方の研修などを行っています。
コーチングプラットフォーム認定コーチの他、NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー、米国ギャラップ社認定ストレングス・コーチでもあります。