大切な人を思うあまり、自分の想いを押し付けてしまったことはありませんか。

こんにちは、コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷和子です。
今日は、コーチングを学ぶ前後で、職場での対人関係が変化したお話しです。

一方通行だった想い

職場の中で、後輩の育成を担当していた時のことです。

私は保険の営業職をしていて、知人のご縁で後輩が入社して来ました。

その後輩(Aさんとします)は、社交的では無いけれど、素直で一生懸命。仕事も順調に進んでいたのですが、自分に自信が持てないでいました。

営業の仕事は波があるので、頑張っても結果が出ない時もあるのですが、Aさんは「私ひとりでは無理です。この先が不安です。」と度々相談に来ました。

Aさんをリーダー候補と思っていた私は、「そんな事ないよ、貴方にはこんな良いところがあって。」「貴方には期待しているし、リーダーになって欲しいし」と熱い想いを何度も何度も伝えました。そして心の中では「いつまでもマイナスな事を言ってるな、もっと強くなったらいいのに」と思っていました。

最後はいつもAさんが、「三谷さんが必死に私のこと思ってくれてることは伝わりました。」で、話が終わり、私は「良かった、伝わった〜」と思っていたのです。

そんな事が一年ほど続き、Aさんは退職して行きました。

コーチングと出会って

それからしばらくして、コーチングとの出会いがあります。

コーチングでは傾聴、承認、質問、フィードバック等を学びます。
講座の中でクライアントの経験もするのですが、私の話を先輩のコーチ達はとても興味深く聞いてくださいます。そして、私の意見を全く否定しないのです。否定でも肯定でもなく、「そう思ったんですね」と。

私はとても「受け入れられている」という安心感を持ちました。

と同時に私がAさんに対してとった行動を振り返ってみると、Aさんの言いたいことより私の思いばかり話していたな、Aさんの気持ちを深く聞かずに最初からマイナスな事と決めつけていたなと申し訳なくなりました。きっとAさんは、気持ちが伝わらないなーと思っていたのでしょう。

そんな事があって数年経ち、今度はお客様(Bさん)が仕事をしてみたいと入社して来られました。
やる気いっぱいの頑張り屋さんだけに、入社したてで仕事や人間関係に慣れない事にストレスを感じているようでした。
コーチングを学んだ今回は、Bさんの話しをとことん聞く事、決して否定せず受け止めた上で、他の視点もある事を伝える、そして必ず「Bさんはどうしたい?」「Bさんにとっての良い状態はどんな事かな?」「その為に私に出来る事はある?」と、Bさん主体にする事を意識しました。

もちろん完璧にはいかなくて、失敗したーと思う事もいっぱいありますが、Bさんとの関係はとても良い状態です。

大切な後輩を想う気持ちは昔も今も同じです。
でもスキルを学ぶ事でこんなに結果が変わると実感しました。

コーチングプラットフォームでは、大勢のコーチがアシスタントとして参加しながら安心安全の学びの場を作っています。是非ご一緒しましょう。