「これを言うとどう思われるかな…?」

でもまあ言ってもしょうがないか…」

そうやって口に出すことをやめてしまった経験はないですか?

でもいつもやってしまっていると、いつの間にかあなたの行動や感情にブレーキをかけてしまうことになるかもしれません。

コーチングプラットフォーム認定コーチの秋山康二郎です。

上に書いた二つの言葉は、私がいつも考えていたことでした。

何かをするときにいつも、人からどう思われるか?が気になってしまい行動できない。

また相手に何か言いたいことがあっても、相手のことを勝手に推測して言わずに我慢してしまう。

一つ一つは小さなことですが、積み重なっていくうちに確実に私の勇気をくじき、行動できない自分になっていきました。

コーチングと自己基盤について学ぶ中で、「とらわれ」について扱う時間がありました。

「とらわれ」とは何か?

「とらわれ」と聞いてどのようなことを想像しますか?

もしかすると、過去のトラウマや大きな後悔などが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

でも「とらわれ」は意外と身近にあるものなんです。

1、気がかり

 

気がかりとは、ちょっと自分の心に残っているもので、未完了と言ってもいいかもしれません。

 「ちょっと」がポイントで、

「部屋片付けないとな…」

「あの人に少し強く注意しすぎちゃったな…」

など日常のちょっとしたことに対して少しずつ心に残っている状態です。

2、あきらめ

 

あきらめとは、「まあいいか」と我慢、甘んじているものです。

これは自分に対しても、他人に対しても、また環境に対しても言えます。

「今日中にこの仕事終わらせたいけど、まあ明日でもいいか…」

「あの人にお願いしても無駄だから自分でやるか…」

など、一つ一つは小さなことなので気になりませんが結構ありますよね。

3、思い込み・枠組み

思い込み・枠組みとは、これまでの経験や教育による固定観念や制約のことです。

自分の中の思い込み・枠組みと比較して気がかりとなります。

「あなたはもっと〇〇すべきだと思う」

「普通は〇〇なんじゃないの?」

「母親たるもの〜、父親たるもの〜」

というように、自分の価値基準で相手を見て評価している状態です。

3つのとらわれを読んでみていかがでしたか?

当時の私は全てに当てはまり、

「だから自分に自信が持てなくなっているのか!」

「だから行動できなくなっていたのか!」

と、とても納得感がありました。

一つ一つは些細なことなのに、積み重なると大きな力となって私の行動を止めてしまう。

この「とらわれ」と逃げずに向き合うことで何かが変わるような気がしました。

とらわれに向き合うと

「とらわれ」を無くす、ではなく「向き合う」

「とらわれ」に向き合う3つのステップを学びました。

気づく→向き合う→取り組む

詳細はここでは割愛しますが、段階的に取り組むことで、一つ一つの「とらわれ」と向き合い、どうするかを決めていくことで「とらわれ」を解消していくことが効果的だと学びました。

私が特に印象に残った、向き合う過程を記します。

◉「とらわれ」をリストアップ

まずは自分の中にある「とらわれ」を丁寧に見つけ、可視化していく。

・頭の中にずっと残っている気がかりなこと。

・ついついあきらめてしまっていること。後回しにしていること。

・自分の中にある強い思い込み。

これらを思いつくままにリストに書き出すことから始めました。

書いてみるといろんな気づきがありました。

「気がかり」が思った以上に数が多かったり。

「思い込み」が意外と少なかったり。

「あきらめ」が他人や環境に対してよりも自分への「あきらめ」が多かったり。

そうやって頭の中のモヤモヤしたものを書き出し可視化することで、頭の中が少しスッキリする感覚がありました。

◉得ているものと失っているもの

リストアップした「とらわれ」について向き合う過程の中で、私が一番「ハッ」と気付かされたのは、

「その『とらわれ』によって『得ているもの』と『失っているもの』を考える」というものでした。

失っているものはイメージしやすいですが、得ているものがあるとは全く考えていなかったので、初めは考えられませんでした。

でも考えてみると、「とらわれ」によって何かをしないことにも、自分なりの目的がありました。

例えば、

「あの人の仕事の仕方は効率が悪いから正しく教えてあげないと」

と思っていても、

「でも人それぞれやり方があるし僕が言ってもな…」

と言わずに済ませてしまうことがあります。

その場合、言わないことで

「失っているもの」

・私のチームの生産性向上の機会

・相手との信頼関係を構築する機会

・相手の成長の機会

「得ているもの」

・教えていたら消費していた時間

・相手から嫌われず表面上のいい関係

2つを比較してみて、「失っているもの」が圧倒的に多いと思いました。

今までどれだけのものを失ってきたんだろう、ととてももったいない気持ちになりました。

それに気づいてからは、後回しにしそうになったり、あきらめそうになったら、その結果自分は何を失うのか?を想像してみることで、少しずつ思ったことを言えるようになってきました。

頭の中にある「とらわれ」が少ないと、気持ちもとても楽になるし、自信を持って判断、行動ができるようになると思います。

私もまだまだとらわれることは多いですが、自分の「とらわれ」と丁寧に向き合い、そんな自分も認めながら取り組んでいこうと思います。

よければ一緒に「とらわれ」に取り組んでみませんか?

あなたがコーチングや自己基盤(ファウンデーション)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです♪