こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの髙本由美子です。

今年もあと1か月とちょっと。あんなに「今年こそ〇〇するぞ!と誓った目標も、気付いたら忘れていたなんてこともありますよね。それでもまた「来年こそ〇〇するぞ!」と新たな目標を決めている自分がいます(笑)

コーチングでは頭に浮かんだことを言語化することが行動に繋がるのですが、みなさんは最初から諦めてしまい、相手に伝えなかったり、行動に起こすことをやめてしまうことはありませんか?自己基盤では「とらわれ」といいます。「とらわれ」を持ち続けると、人間関係や身体への負の影響が起きやすくなります。

どうせ断られるから誘うのやめよう。
私なんかが始めてもきっと上手くいかない。
上司の反対意見を言ったら、きっと嫌われる。
相手に悪いから断らないほうがいい。

これ、全部以前の私です(汗)

勝手に自分の中でこうしたらこうなるという結果を決めつけて、やる前、言う前から諦めてしまい何もしない。下手したら相手が何も言っていないのに勝手に傷つく。ほんと、面倒くさい人でした。

自分に自信がなく自己肯定感が低かった私は、「私なんて…」という謎の思考回路にとらわれており、相手に合わせるのがいい人だ、自分はわがままを言ってはいけないといった思い込みを持っていたんだと思います。もちろん、無意識のことでそんな自分に気づいたのはコーチングプラットフォームの自己基盤の講座で自分に向き合ったからです。

「相手に断ったらどうなると思うのですか?」という問いに、「付き合いが悪い人、嫌な人と思われて嫌われると思います」と答える私。それを聞いていた参加者の方から、「もし私だったら、断られても別に気になりませんよ。気乗りしないのに来てもらう方がかえって気を使います」とコメントが。そっかあ、そう考える人もいるのかと初めて気づきました。

恐る恐る周りに聞いてみました。

「断る人のこと、嫌な人と思いませんか?」と。
「そんな一度断られただけで嫌いになるなんて、そんな人と付き合いたいですか(笑)?」

自分が無意識でとらわれていた「相手に合わせなければ嫌われる」という思い込みが、ガラガラと崩れていった瞬間でした。もう4年も前のことです。その後すぐに、いつも嫌々参加していた愚痴ばかりの飲み会を断ってみましたが、その人たちとのお付き合いは特に何も変わりませんでした。はい、嫌われませんでした。変わったのは、その人たちとは一定の距離を置いて付き合えるようになり、自分の気持ちを軸に選択できるようになったことです。

小さなことにひとつひとつ向き合っていくうちに、「私なんて…」と思うことも、実際に発言することも減ってきました。確かにそう言わなくなったと周囲からもフィードバックをもらい、ひとつとらわれを手放したことを嬉しく感じています。

そんな変化を感じ始めていた頃に、尊敬するコーチの大先輩からお仕事のアシスタントをしてみないかとお誘いをもらいました。まだ初心者マークのコーチだった私は、

「私なんてまだそんなレベルではないです(迷惑をかけてしまう)。」

と答えてしまったのですが、その答えを聞いた大先輩は、

「私はあなたがいいと思って声をかけたのよ。あなたがやりたくないならいいけど、本当はどうしたい?」

と再度聞いてくれました。その問いで自分がまだ謎の「私なんて…」にとらわれていたことに気づき、改めて「勉強させてほしいのでやらせてほしいです」と自分の心に正直に伝えることができました。今振り返っても、この一言が言えなかったら、その後コーチングの仕事をすることはなかったかもしれないなあと思います。声をかけてくれた大先輩には当然感謝していますが、この時に自分のとらわれに気づき向き合った自分を褒めてあげたいですね。

自分自身が気づいていないとらわれに向き合うには、安心安全なコミュニティで信頼できる仲間がいることが重要です。コーチングプラットフォームでは、自己基盤コースの中で丁寧に大事にひとつひとつに向き合っていきます。きっとみなさんと似たような経験を持っているコーチもいますので、ぜひ一緒に向き合ってみませんか?