こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花です。東京下町、浅草に住んでいます。今回は、ファウンデーションの中の「コミュニティ」についての体験です。

 「たけのこご飯作ったから」マンションのお隣の奥さんが開けっ放しの玄関から声をかけてくれます。お惣菜の入っていたであろう一人分ぐらいのトレーに山盛りのごはん。先日は、友人が送ってくれたトウモロコシをおすそ分けしたら、翌日、とうもろこしご飯になって戻ってきました。

 定年退職の日、ピンポーンと鳴ったので出ていくと、マンションで仲良くしているお姉さん二人が立っていました。「お仕事、おつかれさまでした。二人とも、この花が大好きなの。」見事な大輪の芍薬を持ってきてくださいました。

 コーチング・プラットフォームでのコミュニティの学びは、過去、現在のコミュニティを手の平の上にのせ、丁寧に眺めることから始まりました。最初に学んだときは、コミュニティを選別することを迫られているようで、違和感、葛藤、迷いがありました。自分がコミュニティを「選ぶ」とは、裏を返せば、自分も取捨選択の対象になるということがこわくて受け入れ難かったのだと思います。

 以来、何度もコーチングのテーマに取り上げ、さまざまなコミュニティを「丁寧に眺める」ことを重ね、違和感や迷いと向き合いました。そして、かなり時間がかかりましたが、自分はコミュニティに支えられているとはっきり自覚したとき、自分のコミュニティに対するスタンスが決まりました。コミュニティが、自己基盤(ファウンデーション)の要素だということを、自分なりに理解し、コミュニティにも取り組み続けようと思えるようになりました。

 今、私は、このご近所さんたちのコミュニティの中で生活しているおかげで、静かで穏やかな毎日を送ることができています。三社祭、蔵前神社、鳥越神社のお祭りに、お互いに助っ人に行くために町内会が開催時期をずらすような下町の可笑しさと安心感の中で、暮らしています。

 ファウンデーションを、ゆっくりゆっくり腹落ちさせていく。コーチング・プラットフォームで、そんな過程をご一緒しませんか。