こんにちは、コーチングプラットフォーム認定コーチ古賀詩乃です。
 
3人の子ども達を育てる中で、コーチングを学んでから子育てがガラリと変わった私の体験をお伝えしたいと思います。
何か少しでもお役に立てば嬉しいです。
 

~子どもの主体性を育み行動を促すコーチング

ファウンデーションベースドコーチングの講座の中では、
コーチが問題を解決したり指示命令するのではなくて、
クライアントが主体的に自分で考えて、選択し行動するコーチングの考え方を学ぶ機会があります。

 

~指示命令を繰り返すと起こる弊害

子育て中の毎日の生活の中では、

「これしなさい」、

「あれしなさい」、

と、ついつい指示命令を子どもに浴びせがちになります。
私自身もそうでした。

ところが、いくら言ってみても、子ども達はコチラの思い通りに動きません。
なんなら口うるさいので、子どもに嫌われてしまいます。トホホ。

 

どうやら、指示命令を出し続けていると、人は指示しなければ動かなくなるようです。

言えばやるけど、言わなければやらないという状態です。

そして、言われたことだけしかやらないという結果になりがちで行動のスピードも遅いのです。

そして子どもは言われた通りにやってみても、上手くいかない場合には

「できなかった。」で終わってしまい、

「次はどうすればいい?」

「どうすればいい?」

と度々、ママに聞きに来るのです。
自分で考えることをしないので、なかなか解決までもっていくことが難しくなります。

指示命令を受けなくても、自分で考えて行動し、目標を達成していくというコーチングの考え方はまるで魔法のようだと思いました。

そんなうまい話があるのかと(笑)。

でも、今になれば、その昔、なぜ子どもが動かなかったのかがよく分かります。
私の関わり方が影響していたのです。

 

~子どもへの親の関わり方を変えてみる

ママが指示命令を繰り返すのではなくて、本来は子どもが自分でやりやすいやり方があるので、
自分でそれを見つけて、その方法で行えばスムーズに行えて上手くいくのです。
必ずしも私の指示したやり方は、その子にとってやり易くもないし、分かりやすくもないのです。

子どもの主体性を奪う事は、子供の成長の機会を奪う事だと考えるに至り、
私の子どもへの関わり方を変えました。

子どもの主体性を尊重する関り方に変え、しばらくは口を出さずに見守りに徹することしたのです。

 

~ある日起こった牛乳事件

そんなある日、まだ子どもが小さい3歳くらいの頃、子どもが牛乳とコップを冷蔵庫から出してきました。

「やだわー、、、。こぼすに違いないわー。」

いつもならば、子どもがこぼす前に、私がすぐに牛乳を取り上げてしまいます。

サッとコップに牛乳を注いで、コップに入った牛乳を子どもに渡します。

決して子どもに牛乳を注がせるだなんてことは、しないのです。

けれども、見守り強化期間の私は、一瞬考えて、子どもが牛乳を自らコップに注ぐことを見守ることに決めました。

子どもは「自分で。」と言って、子どもが牛乳をコップに注ぎます。

注いだ瞬間、

ダムが決壊するかのように、

牛乳がコップから、どひゃーっと溢れ、

机に広がり、

さらに机から床へと雨だれのように垂れて広がりました。

「ああー、やっぱり。そうなるよね。」と私は心の中で思いつつ、

いつもならば
「何をやってんのよ」と文句を言いながら、

雑巾を取りに「私」が吹っ飛んでいくのですが、
衝動を抑え様子を見ています。

子どもを観察していると、子どもは牛乳がこぼれたのを見て、
モタモタと(私にはそう見えるのですが、)自分で雑巾を取りに行き、雑巾で床を拭いています。

(正確にはまだ小さいので床に牛乳を塗り広げて、ですが)

後片付けをして台所にしずくの垂れる雑巾を持っていったのです。

私は驚きました。
「へー!こんなに小さくても、この子は分かっているんだ」と驚きました。

更に子どもが自分でやろうという意志が見て取れたことにも驚きました。

今までは、私が機会を奪ってしまい、子どもに自分でやらせないので、気づきもしなかったことでした。

~そもそも子どもは主体的にやろうとしている


翌日になりました。

夕方、保育園から帰宅し、子どもは、

またもやコップと牛乳を冷蔵庫から出してきました。

「やだわー、、、まただわー。」

私は心の中で思いつつ、今回も見守ります。

そこへ上のお兄ちゃんが飛んできて

「うわっ、危ない。こぼすよ。」と言って、

末っ子から牛乳を取り上げようと手を伸ばしました。

私は事情をお兄ちゃんに話し、

「成長の機会を奪わないで」そう言って、お兄ちゃんにも見守りを促します。

 

まだ小さな子どもが、悠々とコップに牛乳を注ぎ始めました。

ところが今日は、

昨日とは打って変わって、

コップに牛乳を一滴、

また一滴、

と、ものすごく慎重に、

ゆっくりと、

ポタ・ポタ・ひとしずくずつ牛乳をコップに注ぎ始めたのです。

私「えーーー!びっくり!」

何も言わなくてもこの子は十分に分かっているのです。
だからこそ、すごく慎重にコップに牛乳を注いでいます。

こぼさずに、コップに牛乳を注ぎました。

そして、満足そうに自分でコップに注いだ牛乳を飲みました。

それからというもの、いつも上手に牛乳をコップに注いで、こぼしたことはありません。

自分でやってみたらよく分かるんですね。
そして、自分でやってみなければ、全然分からないんですね。

 

~コーチングを子育てに活かす


そもそも、子どもはなんでも1人でやってみたいと思っているんですね。

合言葉は「ぼくの成長の機会を奪わないで」になりました。
危険が伴う事への判断は大人がするとして、それからは、子どもはいろんな体験を積んでいくことが出来るようになりました。

様々な体験を通して、主体的に考えて行動する子どもの成長は著しいです。

その中で分かったことは、指示命令されたことと、自分で考えて行動することを比べると、行動のスピード、意欲、問題解決への探求心や理解力に差が出るように感じています。

窮屈だった私の子育てを一変したことで、子どもは主体性のある豊かな生活が送れるようになったと感じています。

 

いかがでしたか?コーチングプラットフォームで学び、豊かな人生を歩んでみませんか?

コーチ一同お待ちしております。