こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの木村和宏です。
今回は、仕事にモチベーションが上がらない自分を許せて楽になり、結果として仕事もうまく行ったことについてお話しします。
5年程前の前職での出来事になります。
当時、IT企業でプロジェクトマネージャーの育成や不採算プロジェクトの全社的な再発防止策を検討する担当の責任者をしていました。ある担当部門の責任者の仕事の1つに、次年度の事業計画を作成するということがあります。
その事業計画の作成で1つ大きな悩みがありました。
その悩みとは、事業計画を作成するという仕事にどうしても自分のモチベーションが上がって来ない、ということでした。
その結果、作成が遅々として進みませんでした。
理由は単純でした。
なぜならば、その年度の3月末で、その会社を辞めることが決まっていたので、自分で作った事業計画を自分で実行することができないことがわかっていたからです。また、「これを引き継いだ人が実行可能なものにしなければならない。誰が引き継ぐかわからない中で、引き継いだ結果、実行できなかったら申し訳ない」という気持ちもありました。
と言いつつ、やはり、自分で実行するわけではない事業計画作成に身が入らない、というのが一番の本音だったかもしれません。
そのような時、コーチングプラットフォームの講座の一部である「宿題セッション」(講座とは別な時間に、講座参加者2名とアシスタントの3名で行うコーチング練習で、コーチングプラットフォームの講座の特色の1つでもあります)で、自分がクライアント役の時に、これをテーマに取り上げました。
コーチ役:モチベーションが上がるとどんないいことがあるんですか?
自分:モチベーションが上がらない状態で作った事業計画を後に引き継いだ人にやらせるのは申し訳ない。そういう後ろめたさから解放されますし、云々
その後何を話したかはあまり覚えていません。結構長く、ブツブツと独り言のように話していたことを覚えています。
そして、話しているうちに、ふと、出てきた言葉がこれでした。
「モチベーション上がらなくても、まぁいいか。」
そして、その翌日から、モチベーションが上がらないことが気にならなくなり、事業計画作成もどんどん進みました。
変化が起きた理由

なぜこの変化が起きたのか、その事をマイコーチセッションで取り上げました。
マイコーチからのフィードバック:「モチベーションが上がらない自分を許せたのね」
その時、先にお伝えした宿題セッションの振り返りの際にアシスタントの方が言っていた言葉をふと思い出しました。
「合宿の成果が出ているなぁ」
(合宿とは、コーチングプラットフォームのプログラムの1つである自己基盤強化合宿のことです。)
コーチングプラットフォームでコーチング、特にファウンデーションを学ぶ前は、いろいろな局面で、こうでなければならないとか、こうすべき、といった考えの中で生きて来ました。仕事にしろプライベートにしろ。そして、こうあるべきと思ったところに対して、それに向かって努力する、ということでそれまで生きてきたように思います。
それは、別な見方をすれば、こうあるべきと思った「こう」に対して、そのようになっていない自分を許せず、そうなろうと努力してきたと言えます。
こうした努力については否定するものでもありませんし、むしろ喜ばしいことだと思っています。
その上で、いつもそうでなくても良いということを、ファウンデーションを学ぶことを通じて身に纏うことができたように思います。
ファウンデーションを学ぶ中で、毎回、安心安全な場で、自分が何を言っても受け止められ、ありのままに受け入れられる環境に身を置いてきました。
いつしか、ありのままの自分を認められるということに慣れてきた、それが当たり前になったように思います。
そんな中で、自己基盤強化合宿に参加しました。
プログラムの内容をお伝えすることはできないのですが、その中で、通常の講座での受け入れられ感を遥かに超える受け入れられ感を得る体験をしました。
そして、その後の「合宿の成果が出ているなぁ」という当時のアシスタントの方の感想、「モチベーションが上がらない自分を許せたのね」というマイコーチからのフィードバックをトリガーにいろいろなことが繋がってきました。
講座の安心安全な場で自分を受け入れられたということの繰り返しの体験、この自己基盤強化合宿での強烈な受け入れられ感の体験、が1つに繋がり、更に、人に受け入れられる体験がさらに形を変えて自分で自分を受け入れる、自分のことを許す、ということに繋がったのだと感じました。
だから「モチベーションが上がらないでもまあいいか」に至ったのだと確信しました。
そして、モチベーションが上がらないことの引っ掛かりが取れた後は、先ほど述べたように調子良く事業計画を作成することができました。
コーチングプラットフォームのファウンデーションプログラムでは、心理的に安心安全な場の中でファウンデーションを学ぶことによって、より自分らしくあるということに向かっていきます。
一緒にファウンデーションを学んでみませんか?