こんにちは。
コーチングプラットフォーム認定コーチの山本雅央(みお)です。

みなさんは、今どんな思いでこのページを眺めてくださっていますか。
きっとこれも何かのご縁。
よかったら、私のコーチング最初の衝撃体験話にお付き合いください。

時は2013年、コーチングの”コ”の字も知らずに就職した会社で
「みおちゃん、人の話聞けないからコーチング学んで」
と言われ、わけもわからぬままコーチをつけて勉強を始めました。

コーチングって何だろう。
話を聴くこと?
相談する時間?
迷ったり、もやもやしたりしながらマイコーチとのセッションを重ねること数回。

その日はどうしても仕事の都合がつかず、外出先の総合商業施設から接続しました。
ネットワークは悪くないものの、周囲のザワザワ感も気になって・・・
「うるさいですよね、外からで申し訳ないです」と伝えたら
「あー、山本さんはそう思うんですね。私は全然気になりませんけど」
とサラッと”フィードバック”が返ってきたのです。
このなんのことはない台詞に、私は頭を殴られたような衝撃を受けました。

なんともない・・・?
気にならない、ですって・・・?!

この時、私の中では
“うるさくて聞きづらい”=”相手への配慮が足りない”=”失礼な奴”
という式が当たり前のものだと思っていたのです。
だから
「分かってるけどできなくてごめんなさい、本当は配慮できるんです」
とエクスキューズしたかった。
そしてそれが誰でも当然のことだと思っていたのに
「全然気になりませんけど」と言われて
肩透かしを食らったような感覚に陥ったのでした。

思えば私は、
”母親は誰よりも早く起きているべき”
”子どもを預けるのはどうにもならない用事だけ”・・・
(自分の用事は我儘、外食なんてもってのほか)
などなど、数えきれないほどの”べき”を抱えていたのです。

でもコーチングを学び始めたばかりの私が、
そんな自分の状態に気づくはずがありません。

コーチのフィードバックで、
自分の当たり前、
抱えている”こうあるべき”を
ガツンとひっくり返されて、返す言葉もなく
しばしポカンとした感覚を、今でもよく覚えています。

それは、
”怒り”でも”いらだち”でも”悲しみ”でもなく、
後ろから膝をカクッとやられたような、
まるで雷に打たれたような、まさに”衝撃”でした。

そこからは”どういうこと?”という疑問が頭の中をぐるぐるして
次のセッションまでもやもやし続けました。
これが私のコーチングの原体験です。

今になっては、自分がどれだけ”べき”を抱え、
自分と人を縛っていたのかが見えます。
けれども人は自分の寝ぐせやほっぺについたものを
自分だけで気づくことができません。
鏡に映したり、誰かに教えてもらったりすることで
はじめて自分の癖や状態に気づくことができます。

私は、この経験を機に、
自分を縛りつけていたたくさんのべきを見つけ、ほどき、
自分が自分らしくあること、
相手が相手らしくいられることの心地よさを
ひとつひとつ手に入れることができています。

私は、クライアントにとって鏡のように、
本人が見たいのに見えないところや、
気づいていないところを
フィードバックする存在でありたいと思っています。

ではまた、お会いましょう!