こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花です。今回は、ファウンデーションについて書きたいと思います。

ファウンデーション(自己基盤)を考えるとき、私は、木の根っこのまわりの地盤が、水や養分を含んで潤っている状態を思い出します。木の維持、成長の糧、栄養源となる水と養分をたっぷり含み、しっかりと根を張っていける地盤です。堅固強固に不動、というより、シリコンが入っているような柔軟性のある地盤のイメージです。みなさんのファウンデーションのイメージはいかがでしょうか。

「承認」ワークをしたときのことです。「今まででがんばったこと」について、グループのメンバーからの承認メッセージを受けた壮年の男性が涙ぐみました。ワークとわかっているにもかかわらず、日ごろは別の場所で同じ目的に向かって働いている同僚の方たちからの言語・非言語応援メッセージに、心身が、思考を超えて反応したようです。突如として、自分の中に、生温かい血液が流れるような違和感を覚えて戸惑っているのがわかりました。そのうち、静かなエネルギーを放出しはじめ、それが満ちていき、重量感のある安定にかわる、変容が目に見えるようでした。エネルギーの名は、自信、自己肯定感、自己信頼感、というのでしょうか。グループメンバーの方たちへの謝辞とともに「自分がやってきたことは間違っていなかったんだ、と思えました。」渇いていることにも気付かず、ひたすら走り続けている企業戦士たち。自分もかつてはその一人でした。水や養分をたっぷり与えられた地盤が、いっそう大きな木を育てていくであろう手ごたえを感じました。

ファウンデーションは、学んでも、揺れます。揺れているときはざわざわつらいですが、ファウンデーションが揺れていることを自覚できれば、それも自分と受け入れ、何が自分を揺らしているのか、と自問自答したり、コーチングのテーマで扱ったりしながら、整える方向へ調整していくこともできます。傾聴や承認、といった、まわりからの栄養分補給も大切です。

たっぷり水や栄養を補給してもらえるコーチや仲間と一緒に、コーチング・プラットフォームというコミュニティで、みなさんも一緒に、ご自身のファウンデーションに取り組んでみませんか。