こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花です。

今回は、「価値の源泉」について考えました。いてもたってもいられない、思うだけで体が熱くなる、魂が共鳴する。「価値の源泉」とは、そのようなものではないかと思っています。

数年前、民間企業を選択定年で退職しました。最後はサステナビリティ部に所属し、担当していた業務のひとつは、機関投資家からの質問書への回答でした(※)。

私は、この回答を書いている瞬間が好きでした。企業の中の、声なき声を、特に、寡黙な製造現場の、内に秘めた熱い思いを、投資家に伝えたいと思っていました。

品質の安定はメーカーの命、製造工場は「きのうと同じものをつくることが使命」です。食品メーカーでしたので、消費者の方たちに、おいしい、という幸せな瞬間をお届けするために、工場の仲間たちは、たいへんな緊張感の中、原料や機械に、一瞬一瞬、真剣に向き合っていました。

セールスとして入社して間もない頃に会った工場の方が何気なく言った、この「消費者の方たちに、おいしい、という幸せな瞬間をお届けするために」を聞いたとき、電流が走ったような衝撃を受けました。心を打たれたのだと思います。メーカーとはこういうことか!

以来、私が企業で勤務する際の、心の拠り所となりました。なんとか定年まで勤務できた原動力でした。

今回、「価値の源泉」について考えていて、もしかしたらこれが、私の、企業時代の「価値の源泉」と言えるのではないだろうかと思いました。そして、消費者のかたのおいしい、という幸せの瞬間への思いは、工場の方の「価値の源泉」ではないか。

「価値の源泉」というと、大きな信念に基づいた一つのことでなくてはならないように思っていましたが、もしかしたら、大きさ、深さ、いろいろあってよいのかもしれません。あるいは、このように見えている根底に、大きな「価値の源泉」があるのか。

仕事でいろいろ悩むことありますよね。そんなとき、立ち返るところ。コーチング・プラットフォームで、「価値の源泉」を、一緒に、探求しませんか。

※ 機関投資家からの質問書:非財務情報、主にESGについて、さまざまな組織から企業に個別に質問書が送られてきます。投資にあたり、判断材料のひとつになります。ESG=Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス、企業統治)