レセプターが開いている?開いていない?

コーチングプラットフォーム認定コーチの山田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

今回はコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶ中で、大切なキーワードとなるレセプターに関して、私の体験談を織り交ぜながら言語化をさせていただきます。

レセプターは日本語だと、受容体、受容器という意味なります。コーチングにおいてレセプターと言うと、

「コミュニケーションを交わすためには、情報を発信し、それを受信する器官が必要となります。細胞が情報を受信する器官がレセプターです。」(コーチングマネジメント,伊藤守著,Discover)

そこに語源があるとされています。

レセプターという名詞の後には、開くという動詞が来て、よく、「レセプターが開いている。」などと言われることが多いです。

私自身、コーチングを学び始めたころに、「〇〇さん、レセプターが開いてきたね。」「まだ、レセプターが開いていないのかもね。」と言った会話を聞きましたが、

その時は、「何のことだろう?開いてきたとか、開いていないとか。」そんな風に感じていました。

ある時、レセプターが開いているとか、開いていないとかの説明の中で、

「例えば、あなたが車が欲しい、そうね、ベンツが欲しいと口に出すとするじゃない。そうすると、意外と今まで気にならなかったのに、道を走るベンツのあのマークが目に入るようになったり、テレビでベンツのコマーシャルが気になったり、車の雑誌でベンツが表紙を飾っていることに気がついたりするのよね。

そうして、実際にベンツの価格を調べたり、ディーラーに行ったり、そんな風に展開していくものよね。そうやって、自分の頭の意識の中に、ベンツがインプットされるのが、ベンツに対してレセプターが開くとか言うのよ。」

そう話をしてもらい、「へぇ~、なるほど。確かに、そう言うことってあるよな。それが、レセプターを開くとか言うんだ。」と妙に納得したことを今でも鮮明に覚えています。


レセプターを開くことと、言語化の関係性

私が、コーチングやファウンデーション(自己基盤)を学んでいく中で、このレセプターという考え方は、かなりウエイトを占めるものになっています。

レセプターを開く上で大事になってくることが、私は、「言語化すること」だと思っています。当初は、頭の中であることを思い浮かべて、それでもレセプターが開くと思い、実際にこれだけでも十分にレセプターが開くことはありますが、実際に口に出すことが、効果的だと感じています。

言語化することのメリットは、自分の頭の中だけだと、自分のみの理解となりますが、言語化して他の人に伝えることにより、その人から関連する有用な情報をもらうことにも繋がり、一人で考えるより、より早く目標に達することにもなります。

その他にも、言語化することは、公然を通しての自分との約束、そんな一面も持っていて、「言ったからには、やってやる!」と言うように、モチベーションを高めることにも繋がります。

私自身、レセプターを開いた体験談として、2年半前の話ですが、人事異動で会社としては初出店となるエリアに、事業所の責任者の一人として新規立ち上げに関わることがありました。

その時に、自分のレセプターを開く意味でも、移動当初から、「来年、この事業所で新規立ち上げ部門の賞を取る!」そんな宣言をしていました。

それまでは、そのような賞を取ることにあまり興味もなかったのですが、自分で口に出してから、賞の基準は勿論、どのようにチーム作りをして、売り上げを立てると良いのかの、情報がとても気になるようになりました。

いろいろと試練はありましたが、結果として、翌年に見事に事業所として狙っていた賞を取ることが出来ました。その時に感じたのが、「あの時、賞を取る!と言語化して、レセプターを開いておいて良かった。」そんなことでした。


数年後にジワジワとレセプターが開いてくることもある

他にも、レセプターを開くことを考える時に、その場では開ききらずに、数年後に遅れて開いてくることも私自身体験しています。

私が、コーチングプラットフォームでコーチングを学び始めた当初に、とある講師の方から、休憩中に、ふと「あなた、何か、将来お子さん関係のコーチングとか、そんなことやっていそうよ♫」とすれ違いざまに言われた経験があります。

ちなみに、その時の私は、「えっ?!なになに?子ども関係?!いやいや、私は今、マネージメントスキルを身につけたくて、コーチングを学び始めたのに。」と、困惑したのが正直なところです(笑)。

でも、私自身、3人の子どもにも恵まれて、子育てとコーチングの親和性が高く、子育てにコーチングを活用することをライフワークとして行っているのですが、

実は、当初に、言われた言葉が、ずっと頭の中に残っていて、レセプターの種を蒔かれた、そんな感覚に今はなっています。あの時の自分に、「それ、あとからジワジワくるよ~(笑)レセプター開いてくるよ~。」と伝えたいです。

今考えてみると、その言葉を掛けていただいてから、事あるごとに、「こんなこと言ってもらってさぁ~。」と言語化していたことも、レセプターを開くことに影響していたのだと思います。

それと共に、コーチが発する言葉って、即効性のあるものから、遅発性のあるものまであることに気がつき、私自身も、クライアントのレセプターを開く際に意識していることでもあります。

また、レセプターは、急いで開けるものでもないし、「そのうち、開くでしょ。」そのぐらい呑気に構えているぐらいの気位で良いのかもしれません。「開くタイミングが来る時に、開く。」そのような感じなのかもしれません。

私の体験上、「レセプターを開く」この考え方を知っておくことは、自分の可能性を広げて、成果を得るためにとても効果的であると言えます。


おわりに

以上が、レセプターに関する私の体験談でした。
何か、今回の内容が皆さんがコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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