こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花です。
今回は、「参加の目的」について書きたいと思います。

講座がはじまると、この時間になります。
今日、一日終わったときに、何が手に入っていたらよいですか?
どんな状態になっていたいですか?

受講者として講座に参加していた頃から、「参加の目的」が苦手でした。内心、講座で何が手に入るかやってみないとわからないし、なにかしら手に入るものを手に入れていけばよいと思って来ていて、毎回十分得られた実感を持って帰っているから、それでよいのでは、と思っていました。目的を決めると、それに縛られてしまうような気もします。何と答えてほしいんだろう、と、模範解答を探していたかんじでもありました。

それで、よく、「今日の講座に一日参加することが目的」と答えていました。言いながらも、問われている参加の目的とずれているような気がしていました。

その頃は、本当にこのために参加していました。休まないで参加すること、一旦参加したら、途中で帰らないで、なんとか最後まで居続けること。講座では、毎回めそめそして、最後までいるのがやっとの受講者でしたので、一度休んでしまったらもう復活できそうにないと思っていました。また、途中で帰りたくなりそうになる気持ちをいつも抑えていました。

今では、こんな参加の目的もあるよなぁ、と思うようになりました。参加の目的としてずれているとも思わなくなりました。講座を一日完了できれば、なんとかその日は踏みとどまれたと、安堵します。同時に、少しずつ自信にもつながっていったと思います。自己基盤の取り組みのステップとも言えます。「あなたの」参加の目的を訊かれているのであって、講座が参加の目的と考えてほしいこと、を訊かれているわけではありません。

一日、逃げ出さなかった、という小さな事実を積み上げ、東京第7期、講座の最終日に、仲間やアシスタント、講師のかたに見守られ、ようやく、初めて手を挙げて全体シェアをしました。

「参加の目的」について変化のきっかけは、アシスタントになって少し時間がたってから受けたトレーニングでした。「参加の目的」は、その日の講座についてでなくてもよい、その講座を受けた目的など、広い視野での目的でもよい、と聞き、アシスタントとして「参加の目的」を尋ねるハードルが下がりました。ここから力が抜けたのか、上に書いたような気づきにつながっていきました。

言うのも訊くのも苦手だった「参加の目的」、今はみなさんそれぞれの参加の目的を、楽しみにしています。