コーチングプラットフォーム認定コーチの吉田裕子です。

私がコーチングを学んだ「コーチングプラットフォーム」では、コーチングのスキルと共に「自己基盤(ファウンデーション)」についても扱っていきます。

植物でいえば根っこのように、また建物では土台の部分のように、目には見えていないけれど「自己」を支える大事な土台・・それが「自己基盤」です。この自己基盤を整え強くすることで、より自己信頼が深まり前に進んでいけるのですが、そのための取り組みのひとつに「とらわれに向きあう」というのがあります。

今日は、私がとらわれに向きあって、気付いたこと、ちょっと心が軽くなったことをお伝えしたいと思います。

コーチングを学び始めた講座の中で、自身の「気がかり」や「あきらめ」「思い込み」などを書き出すワークがありました。

普段からやり残すことが嫌いで、効率よく進めていくタイプの私には、「気がかり」や「あきらめ」「思い込み」で思い当たることが全くなく、その時、私の中には「無いな」と思って書き出すことができませんでした。

わたしの家には田んぼがあって、6月には田植えを行います。実際に田植え機に乗って田植えをするのは夫なのですが、私も一緒に田んぼに出て手伝うというのが通例になっていました。(手伝えることは少ないのですが)

が、その年はコーチングを学び始めたり、仕事が忙しかったり、と私は時間に追われていました。田植えに出ずに家の用事を片付けたいのだけれど・・と思いながら鬱々とした気分になっていました。結婚して40年来、田植え・稲刈りは家中総出で行う、という暗黙の了解があったからです。

確かに40年前は、一族の田んぼがたくさんあり、総出で行わないとできないという事情もありました。今は田んぼも少なくなり、夫一人でもこなせる量なのですが、今でも田植え・稲刈りというと、そそくさと準備をして出てくる姑の手前、「私は家の用事をします」とは言い出しにくかったのです。

そんな鬱々とした気分で悩んでいた時、急にコーチングの講座で学んだ「とらわれ」という言葉が浮かんできました。講座のワークの時には「ないな」と思っていた「思い込み」が私の中にも「あった!」と気が付いたのです。

「思い込み」とは、「○○すべき」や「常識では○○」「一般的には○○」のように、当たり前のこととして受け入れられているもののことをいいます。

この時、私はまさしく「姑が出ているのだから、嫁である私もそこに居るべき」と考えていて、そんな思い込みに「とらわれ」ていたのです。

どうしようか・・と悩んだ末、夫に相談したところ、「いいんじゃない」と簡単にOKが出ました。ただ、姑についてはいろんな思いが頭の中を巡っていました。

  なんと言おうか?

  夫が良いというのだから、姑には何も言わなくても良いかな?

  嫌ないやな顔されると嫌だな。    など

いろんな思いが巡る中、考えてみました・・・           

40年という長い間、黙って「田植えには参加すべき」を受け入れてきたのは何故だろう?と。

  家族(特に姑)との間に波風を立てたくない

  良い嫁、いい人だと周りの人に思われたい

  やるべきことをちゃんとやっている私でいたい    など

「○○すべき」を受け入れることで、時間や余裕は失っていたかもしれませんが、自分にとって都合が良いこともあったのだと初めて気が付きました。

結局、当日、夫が田植えを始めるタイミングで、「私は今忙しいので、今日は家の用事をすることにするね。いつも私がやっていることは、途中で出てきて片付けるから気にしないで。」と姑に伝えました。すると、姑は私の予想に反して「あんたも忙しいからそうしたらいい。」とニコニコ顔でいってくれたのです。途中、様子を身に出て行ってみましたが、普段私がやっていることも全てやってくれている姑の姿がありました。

「田植えには参加すべき」と勝手に思い込んで苦しんでいた私。    

「参加しない」を敢えて選ぶことで、今回は、用事が片付いただけでなく、気持ちも軽くなりました。

こうして気が付いてみると、まだまだ出てくるたくさんの「○○すべき」

  妻として・・   嫁として・・   

  母として・・   娘として・・

苦しくなったら、それに向き合い、考えてみたいと思います。

  どんな思いでそうしているのか?

  どうすれば気持ちが楽になれるのか?

「とらわれ」に気付けなかった私。それに気付き向き合えたことで、その根底にあった想いに気が付いて、どうしたいのか?を考え選択することができました。またひとつ、自分の中にあった感情に向き合い、自己信頼が高まった気がしています。

こうして少しづつ前に進んでいく・・学びの中で「自己基盤」を整え強めていくコーチングプラットフォームの講座に出会って本当に良かったと思っています。

あなたも一緒に学んでみませんか?