こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチ木ノ下めぐみです。今回は、ストレングスファインダーを使って自分を知り深め、自分らしさを大切にするということ。「共感性とワタシ」という視点で言葉にしてみようと思います。

ストレングスファインダーとは

簡単に書くと、アメリカのギャラップ社が開発した自分の才能(強み)を診断するものです。

私がストレングスファインダーをはじめて知りオンライン上の質問に答えて診断を出したのは、15年ほど前です。その時に上位だったものの1つが「共感性」。その時点ではピンとこない強みもあった中、自他ともに納得だったのが「共感性」でもありました。

ご本人以上に闇落ちしていた頃

ストレングスファインダーの診断で「共感性」が上位であると知った頃までは、人のお話を聴いたり見たりすると、自分では無自覚に本人以上にその気持ちになるのが当り前の状態でした。

社会人になりたての頃は、病棟看護師をしていました。小さい頃からなりたかったお仕事でしたし、楽しくやりがいを感じるお仕事ではありましたが。受け持ちの患者さんの経過が悪ければ、プライベートも鬱々とした日を送り、なんだかいつもポロポロと涙が止まらない、そんな日々でした。

その後、健診部門で保健師をし始めてからも、問診で既往歴を聞いていては涙が出たり、健診者の悩みを聴いては涙が出たり。泣いてくれてありがとうと言われることもありましたが、「なぜ保健師さんが泣くんですか!?」とびっくりされることもあるような、ご本人以上に悲しく苦しい気持ちになることも多く、涙をコントロールできない状態がありました。

コーチングやファウンデーションを学び続けたことで

コーチングプラットフォームで学びを継続する中で、「ワタシと共感性」との付き合い方は大きく変わってきたと感じています。

以前、こちらのブログにも書かせていただいたのですが。

私がずっと当り前にしてきた話の聴き方は「あぁ、それ分かる~!」という相手の気持ちへの共感に基づいた聴き方でしたが、講座の中で、他の人はそれぞれに違う聴き方をしているという驚愕の事実を知った瞬間がありました。そんな衝撃の出来事以来、無自覚だった自分の「共感性」が動いている場面に、少しづつ気づけるようになっていきました。

自分はどんなことを当たりまえにやっていて、他の人とはどんなところが違うのか?という多様性の学びや、講座やセッション、そして日常の中でも、自分の内側(思考・感情・感覚・行動・意図)がどうなっているのか?に耳を澄ませるようになったこと。そして、コーチとしても、クライアントとしても、以前はできなかった「もう一人の自分が俯瞰する」という視点をもてるようになってきたことが、その変化に繋がっているのだと思います。

自分の中に「もう一人の自分」がいて、無自覚にやっていることに気が付けるようになってきた

以前は、悲しくツライ気持ちを感じると、共に、いえ、ご本人以上に入り込み、私の方がご本人以上に真っ暗い夜の道に迷いこみ、出口が全く見えないような感覚になっていました。今もそんな感覚になること自体はありますが。そんな自分の状態に気がついて、「今、ワタシの共感性が動いてて、暗い夜道で一緒に道に迷っているんだな。」「どこかにある光を探して周りを見渡してみよう。」そんな風に、ワタシの「共感性」から少し離れて、俯瞰してみることができる自分を感じています。

現在、私は、産業保健師としてメンタル不調の方のサポートも行っています。きっと、以前の自分には考えられなかったお仕事。だけど、すごくやりたかったお仕事だなぁと、感慨深い気持ちになります。

「共感性」を生かして話を聴くことも、「共感性」を脇に置いて話を聴くことも。日々日々、勉強の毎日ですが、「共感性」というワタシらしい「強み」を生かして充実した日々を送っています。

「共感性とワタシ」

これからも、自分を知って深めながら、ワタシの大切な「共感性」と共に、自分らしい人生を歩んでいきたいと思います。最後まで、お付き合いありがとうございます。