こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの髙本由美子です。

みなさんは、他人と自分の「境界線」は上手くひけますか?私はコーチングや自己基盤について学ぶ前は全くそれができませんでした。周りに合わせてしまい、自分のことは後回しにする傾向がありました。また元々頼まれると断れないタイプだったので、境界線をひくというのはほとんどで出来ていなかったと思います。

コーチングを学び始めた頃の話ですが、当時仕事をしていた会社で仕事やプライベートの相談にのる仲のよい後輩がいました。仕事をすごく頑張っている後輩で私も刺激をもらうことが多かったです。仕事帰りによく食事に誘われたのですが、話はいつも彼女の愚痴や相談。私は仕事ができる彼女の愚痴や相談を聞くことが頼られているように感じて嬉しかったので、たいてい誘われると自分の仕事を切り上げて時間を取るようにしていました。

ただ、向こうが誘ってくるのに、「仕事が終わらない」といつも待ち合わせ時間には現れず、待たされていました。最初の頃は、『彼女も忙しいのはわかっているし仕方ないなあ、待っている間は自分も仕事をしていればいいか、まあいいか』と思っていました。でも同じようなことがずっと続くうちに、『誘ってくるのになんか自分勝手だなあ』とモヤモヤしてきて、それでも特に自分からは何も言わず同じようなことが続いていました。

その頃にコーチングプラットフォームの自己基盤の講座で「境界線」に向き合い、そこで初めて彼女が自分のことを待たせても大丈夫だと思っていたのは自分のせいではないかと気づいたのです。自分が待たされてつらいとか、いつも愚痴を聞いているのが嫌だなということに対して自分が意識を向けていなかったこと、彼女との関係でどこまでが自分はOKなのかがわからなかったから彼女と境界線がひけなかったんだな、と。

そのことが分かった後にまたご飯に誘われました。同じように待たされたので「〇時までは待つけど、それ以上はつらいのでそれ以上遅くなるなら別の日にしよう」と伝えてみました。嫌われるかもしれないけど境界線をひくのは自分だなと思ったからです。そうしたらその後に彼女がすぐに仕事を止めてすっ飛んできました。そして、今まで申し訳なかったとお詫びをしてくれてとても反省していました。そう、彼女は私が不快な思いをしているとは私が何も言わなかったので気づいてなったんですね。そのことで私自身も彼女のせいだけではなく、自分が自分の気持ちを伝えなかったせいだなと納得できました。

そのことがあった後もお互いの信頼関係は変わらずに良好です。食事に行く回数は減りましたが、前のように待たされることはなくなりました。彼女も私もお互いが気持ち良く付き合える「境界線」を意識したお付き合いができるようになったんだなと思っています。

自己基盤に向き合うと、今まで気づいていなかった自分の感情や状態に気づくことができます。向き合っているときは「あー、私ってどうしてこうなんだろう」とか「このことは見たくなかった」という感情が出てくることがありますが、その時に向き合ってみると、その先に見えなかった景色が見えるようになるはずです。小さな階段を一歩上がっただけなのですが、それでも今まで見たことのない景色です。

コーチングプラットフォームの自己基盤のコースでは一つのテーマに関して無理のないように一つ一つ丁寧に学びを深めていくことができます。私たちアシスタントが自分たちの体験をシェアしながら一緒に学ばせていただきます。自分の土台を強くして人生を豊かにするために、ぜひ一緒に学んでみませんか?