こんにちは。コーチングプラットフォーム認定コーチの三谷千花(みたにちか)です。

 ファウンデーションを学んでから、家族に対して「自分は彼らをどう思うのか」ということに軸を置くようになったなあ、と思います。家族(両親と妹)には、過去のほろ苦い思いがたくさんあり・・・。

 中学生のころ、ものすごい反抗期でした。これは今でも、両親に申し訳ないと思っています。自分が家族を持たなかった(持てなかった)のも、自分のような子供だったら手に負えないと思ったことが理由のひとつです。ただ、両親がこれを恨みに思っていることは100%ないと思えるところが家族というもののすごさでしょうか。

 妹が一人います。小さいころから欲がなく、当時ごくたまにしか食卓にのらなかった贅沢品のケーキがおやつに出ると、ぺろっと自分の分を平らげた私のお皿に、どうぞ、と自分の分から小さいかたまりをのせてくれました。私が、わぁ、ありがとう!と食べるとうれしそうにまたのせてくれます。にこにこ笑いながら、いつまでもいつまでも、自分の分がなくなってしまうまでわけてくれます。私は、〇〇ちゃんの分なくなっちゃうよ、と言いつつ、彼女の分もおいしいケーキを食べました。

 社会人になり、私が東京に定住してから、妹も両親と一緒に遊びに来ていたのですが、いつからか来なくなりました。ラインを送っても返信はなく、電話にも出ません。彼女の反応のなさに怒ったり、悲しくなったりしていました。両親も歳をとり、東京へ来ることは難しくなりました。

 今回、「家族に向き合う」は、Kikkakeのお題の中で、もっとも自分に遠いと思いつつ、一覧を見たときは迷わずこれを選んでいました。なぜか、いつかは向き合わなくてはならないテーマだと思っていたからです。案の定、原稿を書きあぐね、とんだテーマを選んでしまったと思いました。書きはじめたら、痛い痛いと悲鳴がきこえます。対峙を避けていたのはこれかとも思いましたが、家族へのスタンスを自分で決めたときから、こうやって向き合うことを自分に期待していたんだと思います。少しずつ自己開示ができるようになったのは、見守ってくれた仲間のおかげです。

 ほろ苦い思いも、かかえたままでよいから。コロナが収束したら、帰省しようと思います。