コーチングプラットフォーム認定コーチの本間 季里(ほんま きり)です。

今年に入って、私は心理的にある壁にぶち当たっていることを感じていました。それは今までも繰り返し繰り返し現れては、向き合うことなくやり過ごしてきたことでした。実は問題とまで感じていたかも疑問でした。ある日、コーチとの会話の中でその心理的壁の話をしたら、最後に「条件付きで承認されて来たのかなというように感じるのですが?」というようなことを言われました。

過去を振り返ってみるとそれはまさにそのとおりだったのですが、それを素直に認められれず嫌な気持ちになり、抵抗している自分がいました。このかすかな嫌な気持ちがずっと気になって、「ああ、今、このこととしっかり向き合わなければならないということなんだな」と観念しました。

以来、コーチとはこの問題についてあれこれと話をしていますが、その過程で「ありのままの自分を受け止めてほしかったのに、誰も受け止めてくれなかった(と、私は感じていた)」「どんなに努力をしても誰も気にもとめず(ように私には見えた)、当たり前と思われていた(と私には見えた)」ということに気づきました。

そのことをしっかりと言語化できたら、「私はありのままの私を受け止めてほしかったんだ」ということも言語化でき、その先に「だから私にとってすごく大事なことは『受け止めてもらうこと』『受け止めること』なんだな」ということもはっきりとわかってきました。私のニーズは「受け止めてほしい」だったのです。

私は普段、産業医という仕事をしておりまして、企業の中で従業員の方の心身の健康管理をしています。従業員の方との面談が主たる仕事でして、面談のはじめにかんたんにですが守秘義務の話をはじめとした仕組みのご説明をするのですが、その際に「産業医との相性がありますから、今日話してみてちょっと話しにくいな、と感じたら、遠慮なく申し出てください。ここには他にも違ったタイプの産業医が何人もいますから。面談はあなたのための時間ですから遠慮しないで」とお話することにしています。ありがたいことに、これまで「別の産業医に変えてほしいのですが」ということはなく、過ごしてきました。

一つには、私が話を聞くときに「まずは受け止めること」を自然にやっているからかな、と思っています。それに気づいたのは、何人もの従業員の方から「先生、こんなふうに愚痴やらやるせない思いやらを一日中聞いていて、気が滅入ったり疲れたりしませんか?」と聞かれるからです。「自分たちはこうやって先生に話を聞いてもらえるけれど、先生は大丈夫なんですか?」

実は滅入ったり疲れたりということはほとんどありません。皆無ではありませんが、それは周辺の関係者との調整が非常に難しいときで、そんなときはやはりストレスを感じたりプレッシャーを感じたりはします。でも、普段は殆ど疲れを感じることはありません。

その理由として受け止めることに徹しているからかなと思います。正しいとか間違っているとかジャッジすることなく相手の話を聞き、この課題を乗り越えるのは自分ではなく相手であって、相手にはその力があるはずと信じている。自分がそうしてほしかったように。

私は受け止めてもらえない悲しさを知っているので、そういうことにも非常に敏感でした。私が話しているそばからかぶせて話をされたりすると、途中で静かに話を止めてしまったものです。また、数人の会話で受け止めてないな〜、と思う話の展開になると「XXさんはそういう話がしたかったんじゃないと思うよ」と口を挟むこともたびたびありました。その理由も自分のニーズからきていたんだなと納得でした。

短期間にここまで考えを深められたのも、コーチとの間に「自己基盤=ファンデーション」という共通言語と概念の理解があったからです。

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