コーチングプラットフォーム認定コーチの本間 季里(ほんま きり)です。
ブログ2回めの登場です。前回のブログで数年がかりのとらわれと向き合っていることを書きました。そう、実家の片付け問題です。
一ヶ月ほど前に、売る・譲る・寄付・粗大ごみ・不用品処分といろいろな形で、私が今使っていない実家の物たちを手放す、ということを完了しました。それはものすごい量でしたし、結局なんだかんだと3年半かかりました。
両親が残した家具には結構良いものが混じっていて、その一つが座卓。母が、これはていねいな塗りの座卓だから大切にしてね、と言っていたものでした。と、言いながら当の本人が長いこと納戸と化していた2階にずっとしまい込んでいたのですから、どこまで価値あるものなのかは今となってはわかりませんが、私はその座卓を処分して捨ててしまうことをずっとためらっていたし、迷いがありました。
ある時、コーチングセッションでそのことを話したら、コーチから「リフォームが済んで新しくなった家を思い浮かべてみて。そこに、その座卓を置いてみてください」と言われました。新しい家を思い浮かべ、座卓をはめ込んでみましたが、その瞬間「はい!わかりました。全然そぐわない!これは処分ですね!」なにか両親のことばにとらわれていた糸というか綱というか、それがホロホロとほぐれて行く感覚でした。これが基準が上がった瞬間でした。
変化はその後訪れました。一つ一つのものを処分するか取っておくかの基準が非常に明確になり、迷いがなくなったのです。これは決して理屈で「次のリフォーム後の家に置いてみて違和感ない?」といちいち考えてみる、というようなことではなく、自分の判断基準が大きく変化して、今まで囚われていたことから開放され迷いがなくなった、そんな感じでした。
自分のための家や庭なのだから「自分はどうしたいのか?」ということを優先できるようになり、頭の中のイメージでも、いままでよりもちょっと違う位置から景色を見て、サクサクと迷いなく決断しているいる自分が現れるようになりました。「ああ、これが基準が上がったってことか」とわかった出来事でした。
基準を上げる、ということを学んでいたので、自分の変化を自己認識できたし、自分の変化を意識的に捉えることができる。学ぶってこういう意味があるんだなと新たな発見です。
やっと家の中を空にして、いま自宅のリフォーム中です。