事実にどのような解釈をするのかは、その人次第

コーチングプラットフォーム認定コーチの山田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

今回はコーチングスキルの一つ、リフレーミングに関して、私の体験談を織り交ぜながら言語化をさせていただきます。

リフレーミング(reframing)の定義は、

「物事の枠組み(frame)を変えて、違う枠組みで見てみること(re-frame)。」

とされています。

よく例えられることとしては、コップに半分ほど水が溜まっているとします。皆さんなら、その事実をどのように解釈しますか?

「水が、半分しか入っていない。。。」と解釈する方もいれば、「水が、半分も入っている!」などと、人によって解釈の仕方は様々ですよね。

他の例として、外で雨が降っているという状況があるとするなら、皆さん、どのように解釈しますか?

「やだなぁ、、、また雨だ、、、」と解釈する方もいれば、「よぉ~し、雨だ。家で溜まった掃除をしよう!」などと、こちらも解釈の仕方は様々ですよね。


「事実は一つ、解釈は無数」リフレーミングにおいて大切な考え方

リフレーミングを理解する上で、私が大切にしている言葉で、「事実は一つ、解釈は無数。」があります。

先ほどの、コップに半分水が入っている、外で雨が降っている、という一つの事実に対して、その事実をその時点で変えることはできませんが、自分の解釈を変えることはいくらでもできます。

リフレーミングには、2つの種類があると言われていて、

●状況:雨が降っている、風が吹いているなどの物事の状況
●思考:ポジティブ、ネガティブに考えるなどの頭の中の考え

があります。上記だけを見ると、ネガティブに物事を考えがちな傾向の方から、

「そんなに、物事をポジティブばっかりに考えることはできない!」

そんな声が聞こえてきそうですが、決して単にいつでもポジティブにいれば良いということではなくて、

あくまでも、物事の事実に対して、いろいろな角度から多角的に物事を見て、「人や物の可能性を広げよう」そのような意味合いで捉えていただければと思います。

ここで、リフレーミングが実際にどのような構造になっているか、下記の4つのキーワード、

●事実
●解釈
●行動
●成果

から説明すると、このキーワードの関係性、事実→解釈→行動→成果の順に物事が生じると考えると、最初に変えることが出来るのは、「解釈」になります。

冒頭から説明している通りに、事実を変えることはできません。そこで、事実の後に生じる解釈を変えると、自分の行動も変わり、そして、そこから得られる成果も変わってきますよね。

なので、繰り返しになりますが、自分の「解釈」を変えることに力を注ぐことは、効率よく行動と成果に変化を加えることに繋がります。


想像していなかった会社での降格人事

リフレーミングを理解するときに、分かりやすい表現として、「ピンチはチャンス。」そのような言葉ありますが、

これも「ピンチ」という事実に対して、その環境下でも「チャンス」という解釈を加えることにより、その後の行動や成果も変わってきます。

そこで、この後から、私自身の「ピンチはチャンス」に纏わるリフレーミングの体験談をお話しさせていただきます。

今から1年半前に、私が今も務める会社で、私たちの職種が会社再編の中で、一旦管理職から全員外れるということがありました。

会社再編の中で仕方がないだったことにせよ、「まさか、自分が、、、」という気持ちがなかったと言えば嘘になりますし、実際に、私の中では葛藤や憤り、悲しみ、怒りなど、様々な感情や気持ちが入り乱れていました。

でも、私自身コーチングを学び、その中でも、ファウンデーション(自己基盤)に取り組み続けた成果が、この時に発揮され、今回のテーマでもあるリフレーミングを上手く活用することが出来ました。

「管理職でなくなると、様々な会議や管理業務からある種解放され、時間ができるな。」

そんな風に、私は解釈を進めていきました。そして、その解釈により、次に私は、

「せっかく時間ができるなら、いつかやりたいと思っていたプロコーチとして副業(個人事業主)をやろう!」

と考え、そう思った次の日には、会社内で以前から噂になっていた副業解禁に関して人事に問い合わせをするという行動を起こしました。

結果として、管理職から外れた4か月後に、会社に勤めながらの副業という形ではありますが、私のビジョン達成のために必要なプロコーチとして個人事業主を立ち上げることが出来ました。

個人事業主になることで、自分自身でいろいろと動けるようになり、現在までにも様々なご縁や繋がりの中で、プロコーチとして楽しく過ごし、成果も得られるようになってきています。


緊急事態でこそ、活躍するリフレーミング

人生いつ何が起きるか分からないもので、上記の私の体験の中で、コーチングやファウンデーションと出会う前の自分なら、降格人事という事実に対して、いろいろと難癖をつけて、最悪会社を辞める、そんな選択をしていた可能性も正直、否定できません。

その中で、結果として、現在も本職の仕事もそれ以来さらにやりがいを持って働けるようになり、プロコーチとしても活動できるという、1年半前からは想像できない状態になっています。

とりわけ、今回のテーマである、リフレーミングというのは、「ピンチはチャンス」という言葉にあるように、緊急事態や非常事態になってから、自然と発動するものでもあるなと言うことと、

ファウンデーション(自己基盤)も同じく、緊急事態や非常事態になった時に、自分がそもそも、どうありたいかや、何をしたいかなどに立ち返えることが出来るのだなと、と改めて感じました。

そうした意味で、コーチングやファウンデーションは、コーチングの3大原則の一つ「継続性」の言葉があるように、本当に継続して学び続けて、自分を整え続けることに意味があるのだなと、とそのことも改めて感じました。

以上が、私の「リフレーミング」における体験談でした。
何か、皆さんがコーチングやファウンデーション(自己基盤)を学ぶKikkakeになれば嬉しいです!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

リフレーミングを始めとするコーチングスキルや、ファウンデーション(自己基盤)を学ぶ手段として、コーチングプラットフォームのファウンデーションベースドコーチングの講座で学ぶこと、とってもおススメです。

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